一部

平原氏によるピアノソロ。

”G線上のアリア”
大変に溜める弾き方。
元々、スローテンポな曲だけど、
更に、ゆっくり、ゆっくりと音を奏でる。

そもそも、この曲って、
ストリングスが入ってるのしか、
聞いたことがないので、
ピアノ一本だと、こういうアレンジになるのかも。

しかし、弾いている時、
仰け反るほど、悦に入るピアニスト、
って、普通なのか、特殊なのか。


”ノクターン20番”
冒頭に聞き覚えがなかったが、
弾き進めていくうちに、コレか、と。

特に、気にはならなかったので、
オーソドックスに弾いてたかも。

”宗教的幻想曲”
まず、左手で低音パート、
次に、右手で高音パート。

宗教曲なので、ソレっぽい曲に。

で、両手になると、
更に、ソレっぽいアレンジに。

元になるメロディを知らないので、
どのくらいアレンジしているのか、分からず。


”くまたんの結婚式”

結婚式がテーマのワルツということで、
聞いていると、『椿姫』の”乾杯の歌”を彷彿。

そして、披露宴が始まると4拍子に。

また、ワルツに戻るけど、
ちょっと、変わったテンポに。
で、酔いが回るにつれ、テンポが早くなり、
弾ききって、終了。

”酔っている”という表現を
メロディに例えるとこうなるらしい。


”枯葉”
シャンソンなのだけど、クラシックに。
そして、独特の溜めが発生。


”リベルタンゴ”
ラテンなのに、オリジナル部分は溜める。
そこから、有名なメロディを繰り返し。
一部ラストの曲なので、そのリピートが長く、
これでもかって、くらい繰り返した後に、
弾き終え、鍵盤の端から端までを、
鳴らした後に、その勢いで立ち上がる。


二部。

『オペラ座の怪人』パート

まず、ピアノの高音パートで、
”マスカレード”を単音で。
とりあえず、オルゴール風。
そして、一気に、”オペラ座の怪人”に。

この和音がちょっと多いので、
引く度に、モッサリ感が残る。
でも、スゴい重い雰囲気に。
電子オルガンとは違う、和音の重厚さ。
(単に、電子オルガンに慣れてるのかも)

で、タイトル曲を弾きつつ、
最初のクリスティーヌのパートを単音で挿入。
一度、単音で怪人パートを弾き、終える。

”オペラ座の怪人”
改めて、怪人のパートから、歌を入れてくる今井氏。
なので、次のクリスティーヌパートは単音で。
で、『私だ』から、また入ってくる。
逆に、『私ね』は単音で表現したり。

この後の、クリスティーヌのアリアは単音。
リハ段階で、ここもハミングで歌う案が有ったとか。

終始、ピアノの方を向き、
客席には向かない怪人。
こういう処は、本舞台通り。

でも、所詮、クリスティーヌが居ないので、
髪を撫でつける仕草だけをしながら、次曲に。


”ミュージック・オブ・ザ・ナイト”
ヘッドマイクなので、振り付き。
演じたのは○年前でも、
やはり、振りは入っているものなのか。

手の動き、顔の傾き、
視線の先、とクリスティーヌが居る前提。

ただ、間奏部分は、ピアノを向き、
拳を腰の位置に。なぜ、その姿勢(笑)

また、テンポがゆっくり。
やはり、溜めて弾くのがクセらしい。


”ポイント・オブ・ノーリターン”
怪人部分から入るので、ここは普通に歌う。

しかし、クリスティーヌ部分は、単音で。
間があくので、なんとも言えない雰囲気。
特に、クリスティーヌに、ベールを
はがされるので、そこの振りが無いまま、
『どんな時も』と来ると、さらに間が抜ける。

ただ、『マスカレード』まで来ると、
メイク姿の怪人が見えてくる不思議。

『アイラブユー』まで来るので、
何処まで歌うのかと思ったら、
『どんな時も』というクリスティーヌの
パートを単音で弾いた後に、
『我が愛は終わらぬ、夜の調べと共に』
まで全部、歌いきった。

ナイス編曲、平原氏。

そして、そのままラストのメロディに。
この椅子抜けシーンは、客席に向かず、
背中で怪人を表現する今井氏。

ここで、MCコーナー。

『レミゼラブル』パート。
今井氏、なぜかネクタイを外して再登場。

”囚人の歌”
”オーバーチュア”のメロディラインを
弾きつつ、和音を重ねてくるので、重厚に。

囚人ソロを単音で弾いたかと思うと、
ジャベ・バルの台詞なんかも単音で。

ここで、”ちびっ子仲間”の
メロディを取り入れたり。

”スターズ”
イントロはメロディのみで、
和音で被せたりはしない。

間奏で、祈るシーン。
手を組みそうで組まない。
これはソロコンでもそうだった。
マイクが無くとも、組まないのか。

”夢やぶれて”
ピアノによるソロ。

やはり、溜めた演奏。
でも、何故に、”オンマイオン”でなく、コチラ?


”彼を帰して”
時々、目線は左下。
こういう、マリウスが見える仕草。
そして、一瞬、微笑む。

そんな小芝居を入れつつ、
最後のロングトーンを失敗。


”ワンデイモア”
ともかく、自分のパート以外はピアノに目線。

まずは、バルの出だしから。
そのまま、マリウスとアンジョ、
最後にバルのパートを歌う。

ジャベ、テナ夫妻はピアノで単音対応。

一人ワンデイモアをやる場合、
こういう配置になるらしい。


”民衆の歌”
と、思ったけど、
歌詞は”エピローグ”。

あくまで、バルジャンとして歌う。

アンコール
”エーデルワイス”『SOM』
英語で。
歌う前に、歌詞を知っていたら、ご一緒に、
と、言うつもりが、上手く言えないまま、
それ自体が無かった事になっていたような。

単純な歌だけど、
ピアノ一本で歌い上げると、
結構、迫力のある歌に。


アンコール
”黒い瞳”(ロシア民謡)
更に、アンコールで平原氏のソロ。
なんか、聞いたことがあるけど、
何処で聞いたことがあるか、分からなかった。

最後まで、溜める演奏。
で、一部の最後と同じで、
最後は、鍵盤の端から端からを、
一気に叩いて、そのままの勢いで立ち上がる。


ピアノコンサートでのゲスト。
しかし、ただ、ソロ曲を歌うのでなく、
ピアノと一緒に歌うという、
かなり変わった趣旨のコンサート。

仮に、相手が居る曲も、
それをピアノが補う。
そんなことが可能なんだ、と。

なので、聞いている分は良いけど、
その状況をビジュアルで観ると、
その様子は、結構、シュール。

それでも、怪人は聞きたい曲は聞けた。

以前、有った、怪人曲を抜粋した、
コンサートも良かったが、こういうパターンも有り。

そして、怪人を観ることが叶わない残念さ。
なぜ、あと、○年、早く産まれてないのか、と。

逆に、レミゼは、普通にソロ曲を。
と、思ったら、一人”ワンデイモア”。

一人でどこまで歌えるのか、
を突き詰めると、この3役。

特に、声色を変える訳でなく、
普通に朗々と歌う今井氏。
それでも、アンジョを歌うのは珍しい。


会場がホール。
ハンドマイクでなく、ピンマイクなので、
ほとんど、生歌のような錯覚。

というか、オペラ歌手なら、このホールでも、
負けない生声になりそうだけど、所詮、ミュージカル俳優。
で、なおかつ、年齢により、声量が落ちてきたか。

なので、アップテンポの曲は、
ちょっと、ピアノに負けていたけど、
バラード曲は、それなりに圧巻。

ともかく、『オペラ座の怪人』と
『レミゼラブル』の美味しいトコ取りコンサート。

で、何故に、今回、オファーが?
平原氏の経歴を観ても、
本田美奈子さんくらいしか、
接点が無さそうなんだけど。

ま、結果的に面白いモノを
聞くことが出来たので、
このアレンジで、バルジャンverとか、
ジャベールverとか、聞いてみたい。