開演前から、
ステージに定式幕。
所々、市村座の文字。

『キャバレー』の”ウィルコメン”の
イントロ後、客席下手から登場。
衣装は普通のスーツ姿。

前列(中央通路席)に座る以前、共演した
女優様に気づき、他の観客、同様、普通に握手する座長。

そのまま、”ウィルコメン”の替え歌でステージに。
歌詞はプログラムにも載ってたような(未購入)。

『アプローズ』の”ようこそ劇場へ”の替え歌で
入場だったのは前回の市村座だったか?”おもちゃ箱”か?

その後、ステージに登り、
こんな曲を覚えたと、
桑田佳祐の”よしこさん”を。

ん?こんな歌詞だっけ?
と思いつつ、狐を捕まえる謎のお笑いネタ、
(ダンソンのニーブラというネタらしい、
狐、でなく捕まえる事に意味があるとか、
終演後、知っている人に聞いて、テキトーに調べた)

そして、『PERFECT HUMAN』
(RADIO FISH)のサビを披露したり。
そんなお茶目な事をしつつ、退場。

一回目のお召し替え中に、
モニターがステージ中央に。
そこに映像で過去の出演作品ポスターが。

やはり、前回の市村座(あるいは”おもちゃ箱”)
では、こういう写真はスライドだった記憶があるので、
色々とステージ美術の技術が10年で発展したんだな、と。

オケによる『オペラ座』『ラカージュ』『シーラブズミー』
『ヴァイオリン弾き』そして、最後が『サイゴン』
と、有名処の曲を演奏。ポスターはストプレ作品もあるが、
『デモクラシー』や『キーン』と基本ホリプロ作品。
このポスター、再演モノは、一番、新しいポスターを流すらしい。
(『シーラブズミー』だと、何故か『POB』を思い出す勢)


まずは、立体落語。
(要は正座をしない動く落語)
映像による、『子別れ』の上と中を説明。
で、下の”子はかすがい”から立体落語で。

最初は向く方向で、演じ分けていたが、
それが困難になってくると声色で演じ分け。
ポイントはお光を演じるときのシナ。

途中のエピソードが、
江戸時代でなく、現代風にアレンジ。
で、『トンカチで打つ』というオチで〆。


第二部
まずは、音楽講談。
『二世達のコーラスライン』

そのものズバリ、有名ミュージカル作品の子ども達が
成長し、BWでオーディションを受けるというもの。

出演は、チャボ、タム、グスタフ。

基本は『コーラスライン』の替え歌に、
チャボだと『屋根の上のヴァイオリン弾き』の替え歌。
両方とも未見なため、どっちがどっちの替え歌が曖昧。
(でも、聞いたことがある曲)

そして、タムだと”アメドリ”の替え歌。
クリスとエレンの息子になり、
エンジニアと共に、アメリカに。
また、『ブロードウェイ・ドリーム』という歌詞に。

エンジニア、アメリカに行ったんだ(笑)


もちろん、グスタフは『オペラ座』の替え歌。
ただし、一曲目が『LND』”TIHYS”の冒頭部分。
他はすべて『オペラ座』から。

ここで、グスタフがゲイ設定になったり、
ショービジネスに生きるグスタフを
コッソリ観に来たファントムが支配人に、
宜しく頼むというオペラ座三次創作ネタ。
(ベースは『コーラスライン』のポール)

そして、『コーラスライン』の出演者は
全員落ち、この三人で『オペラ座の上の再婚』
という新作ミュージカルを上演で〆。


お召し替え中、映像で、
”俵星玄蕃”の衣装の座長登場。
しかし、まだ早いと、戻される。

で、ピアフを歌うコーナーに。

スタンドカラーの衣装に身を包み、
ジャックというピアフの二番目の夫を
演じるという設定でスタート。

シャンソンを数曲。
その後”ラヴィアンローズ”、
そして、最後には”愛の賛歌”を。

このパートが一番、声が出ていた。
シャンソンという雰囲気が合うのか。


大喜利。
ご存じ、”俵星玄蕃”で。

大量の紙吹雪を雪に見立て、
忠臣蔵のワンシーンを再現。


カテコは
故・蜷川氏演出作品の映像が流れるなか、
『カンパニー』の”ビーイング・アライブ”を替え歌で。

これが実に良かった。
市村氏でこの曲が聞けると
思ってなかっただけに、ラッキー、と。



12年振りの公演。市村氏しか出ないのに、
再演のタイミングが今年ようやく叶う。

知っては居たけど、芸達者な人だな、と。
ただ、内容的にファンでないと、ツラい。
(普通のミュージカルファンだと飽きる)

高平氏の本が、昔ながらのコメディというか、
ベタな笑いと、市村氏を知り尽くしたアテ書き。
(市村氏本人の監修も入っている可能性も)

冒険もしないけど、期待を裏切らない
中身で(特に、二世シリーズ)、安定のおもしろさ。


正統派な楽曲は歌わず、すべて替え歌。
四季演目が有るので、歌えないのか。
『オペラ座』の替え歌は、内容は
さておき秀逸。さすが作詞家なだけはある。


そんな風に、パロディに走ったため、
正統派な歌はシャンソンで補填。

特に、ピアフのような嗄れた声ではないが、
どの曲も、地声をいかした楽曲。
パリ祭に出演するだけに、歌い込んでいるのか。


そんな海外モノと対比的な日本の浪曲。
何処ぞの方が、リクエストしたらしいが、
あの枠があるなら、別なモノを聞きたかった。
今回、レミゼパロディが無かっただけに残念。


こういう、市村氏の色々を
楽しめるワンマンショーも良いけど、
やはりオーソドックスなソロコンが、
良いかな、という結論に至る。

でも、また市村座が有れば、行っちゃうかも。