設定を現代に変更しての上演。

それに伴い、変更点羅列。

冒頭のイアーゴとロドリーゴの対話がパブの前。
起こされるブラバンショーがパジャマ(笑)
キプロス島への遠征を決定するのが、普通の会議室。
現代の軍隊の格好でキプロス島に遠征。
キャシオを酔い潰す部下達がアーミー仕様。
エミリアも(多分)軍人。
デズデモーナがキプロス島にいると普通に違和感。
オセロが隠れてキャシオの本音を聞く場所が(何故か)トイレ。

以上、現代演出で変更になったと思われる点。


台詞はそのままなので、
現代衣装なのに、時折、時代錯誤(文語体)な言い回しに。
真面目に進んでいるのに、時折、笑えるシーンが、
出てくるのはその影響による処が大きい。


特に気になったのはイアーゴが、
妻とオセローの不倫について言及したこと。

イアーゴのオセローへの復讐の理由は、
キャシオを自分よりも先に昇進させたから
でなく、妻への嫉妬の方が重要という観点。

ただ、オセロー、デズデモーナ、エミリアの死を、
最後、目の当たりにしても、イアーゴは表情演技のみ。
特に、台詞や演技を追加することは無し。

明らかに確信犯であるのに、
いざ、その企みが露見すると、茫然自失。
その佇まいから、『イアーゴ』というタイトルがふさわしい。


キーワードは誰が一番嫉妬深いか?
普通であれば、オセローであるが、
実はそれ以上に嫉妬深いのが、イアーゴ。

勿論、オセローも充分に嫉妬深いが、
この演出だと、それ以上に嫉妬深いのがイアーゴで、
そこから『イアーゴ』というタイトルでも問題なし。

というより、この作品ではイアーゴ
が誰よりも目立っているために他のキャストの印象が弱い。