(承前)
前回の日下@影山の感想はコチラ。
平@影山
登場時は、飛田との会話から、普通の悪い人路線かと思ったら、朝子の登場でひたすら物分かりの良い爺さん。その表情も優しい。でも、朝子に『夜会に参加する』と、言われた時の、あの声は、本当に困っていた。
で、一幕ラストの草乃とのアレはガバッと。このエロジジィめ。
二幕になると、より感情が表に。しかし、ここでも、草乃の去り際の発言で一番、同様。
久雄と顕子の会話の暗転時では完全に表情を殺す。でも、久雄に対し、一瞬、繰り出す奇声は、日下@影山には出せない。
最後、清原と朝子との会話でも、基本的には、表情を崩さないが、黒幕が影山と暴露された時のみ、動揺の表情を浮かべる。
カテコでは、客席には見せないのに、野村さんに向いた時だけ、笑顔を見せる。
作品の主題である、感情が無いと思われていた影山の嫉妬から繰り広げる今回の悲劇。
平氏の場合、平坦な台詞の中にも、感情が入る人なので、この役の場合、ちょっと違うような、という気もしなくはない。
ただ、狡猾な好好爺なので、何を考えているのか分からない、で、実は嫉妬に狂っていたというタイプの影山像。
その印象が山田演出時よりも色濃く、作品の根底にある"影山の嫉妬"がより生々しい演出。
演出家が影山の年齢や思考に近いためか、ちょっと芝居のなかに、演出家に対するイメージと似たものを感じる。
野村@朝子
その一方で、大変に分かりやすい朝子。元々、そう言う役なのに、あの一本調子な台詞廻しで、明るく演じるから、余計に。
中野@李子
他の二人の夫人が結構な開口なため、幾分、目立たないが、それでも朝子に比べると開口。
樋口@顕子
大変に四季ヒロインかな、と。それでいて、バリバリ開口だし。でも、あのドレスが似合ってしまう可愛さ。
山口@清原
黒髪にヒゲと『幾つ?』という設定。
今回、大変に感情を殺した演技。かなり、訥々と話す。前回の対日下@影山の時には、結構、感情豊かなイメージだったのだが。そして、辻氏イメージが消えた。
田邊@久雄
この人は相変わらずの、好・青・年。
正統派主人公が似合うのだが、ちょっと開口が気になる。
志村@飛田
安定の胡散臭さ。いや、役的には間違ってないけど、清原とかで観てみたい。
坂本@草乃
大変に忠実な下僕感漂う存在。
勿論、メインでも充分、渡り合えるのに、脇役に甘んじても、適度な存在感。
四季で観るのが久々の、日本が舞台のストプレ。開幕直後のためか、開口がキツく感じたが、その分、中身は聞き取りやすい。
作品が変わったという事もあるが、外部から呼ばず、日下氏を外した場合の『鹿鳴館』を、影山を観てみたい。
その場合、誰が演じるのか。飯野氏あたり?