生徒に人気のあるフリン神父と男子生徒ドナルドとの間に何かあると感じたアロイシアス。

新人シスターのジェイムズには、神父の行動に注意するよう指示し、ジェイムズ自身の信仰に疑心を持たせたり、男子生徒ドナルドの母親に会い、神父の疑いに対する証拠を見つけようとするものの、ドナルドの大学進学のために余計な事はしないでくれと懇願される。しかし、自分の信念は変えないアロイシアス。

数日後、ドナルドの飲酒が発覚し、退学。神父本人が抗議に現れる。ここぞとばかりに、神父を追いつめるが、アロイシアスの信念の確証は、朝の礼拝で神父が他の生徒の手を触ったというもの。『そんな希薄な証拠で、何故、責められるのか?』と迫る神父に以前の職場でも、似たような前歴があったという切り札を持ち出す。そして、これから教皇に直訴に行くと部屋を退出するアロイシアス。

数日後、神父は他の教会に移動になるが、それは栄転だった。アロイシアスは教皇に直訴にいったが、思うような結果にならなかったのであった。そんなアロイシアスにジェイムズが、『前歴があったのでは?』と問いかけるが、それはダウトだったと告白する。
しかし、神父が否定しなかったのは、やはり事実だったから、と最後まで信念を突き通すアロイシアスで幕。

アロイシアス@旺なつき
信念を貫く校長。元・男役という経歴から、そのキビキビした所作が大変にオトコマエ。


ミラー夫人@伊沢
黒塗りな黒人役。若干、下町育ちというか、粗野な態度を見せるのだが、アロイシアスの前で見せる態度の変化(最初は礼儀正しかったのに、段々とアロイシアスが余計な事をしようとしている事が分かり苛立ちに)が分かりやすい。最終的にドナルドが退学になった事に対し、どのような態度を示したのか、妙に気になる演技プラン。

フリン神父@高橋
大変に横柄なアメリカンな立ち振る舞い。それでいて、アロイシアスの行動を気にする小心者。


ジェイムズ@金
かなり新人な雰囲気なシスター。本当に初舞台らしいのだが、あのキンキンした話し方はそれ故か。

話の運び、及びアロイシアスの信念の根拠や最後の種明かしまで、映画と同じ展開。
ちょっと、話の脱線というか、それが本筋とどう結び付くのか考える事多数。とにかく、対話・対話・対話で進むために、若干ダレる。

神父がちょっと若いかな、と。勿論、生徒からの信頼もあり、体育の指導もするとなると、この位の年齢設定が相応なのか。


今回、演出がRADAの元校長、ニコラス・バーター。そのため、なんか老舗な演出というか、奇をてらう事もなく、安定な演出。
でも、開演前からロビーで所在なさげに立っていたり、千秋楽のため、終演後には日本語混じりで挨拶まで。なんか、面白いおじいちゃん。

で、小劇場なのに、この強気な価格設定な理由は、この演出家のためか、主演女優のためか?