浦井。
大変に高音域要員。シャウトはそれほど無いのだが、大変に甘い声というか、イメージ通りというか。単に『チェスコン』がイメージ外なだけだったのかも。

昆。
コチラも高音域要員。改めて、クセの無い歌い方と実感。透明な歌声。ただ、声量が有るというよりは、マイクで調整している感有り。それでも、有名処のヒロイン役で観てみたい。

濱田。
オチタ…。
いや、アイーダ、ボニー、ルーシーと観てはきたが、それほどハマるというほどでなく、観たい舞台に付いてくるという感覚だった。それが今回の舞台で、色々な濱田さんが堪能でき、出演するなら観たいという女優さんに。

早口の曲から始まり(でも聞き取れると、かなり重要ポイント)、星と月で次々と男を変える女、クルト作品のような退廃的な絶望ソング、そして、星を織る人の慟哭表現、とイロイロ楽しめる。

米倉。
初。ポップス畑な印象があったが、そのイメージ通りなR&B(というのだろうか)な歌い方。
そのため、歌唱指導は受けているのだろうが、ちょっと歌詞が聞き取りヅライ歌い方。でも、デュエットやコーラスになると、その声の存在感が消えない。



想像以上に、話しの無い作品。勿論、一曲一曲にストーリーはあるのだが、その関連性を汲み取るのが大変。また、歌詞自体も大変に抽象的なモノと具体的なモノが有り。
一幕では、浦井・濱田組が具体的歌詞、昆・米倉が抽象的歌詞な印象。そもそも、この組み合わせでくることが意外だったのだが、声質の相性はこの組み合わせなのか。
前者二人の歌詞が聞き取り易いという要因もあり。そのため、後者の二人の曲だと、ちょっと飽きる。
二幕になると、米倉氏の曲も具体的歌詞になるものの、それでも、最初の曲がサンタクロースについての歌なのかと言われると…。その後にサンタの奥さんの話になるので、実はそうだったのか?と。

で、本命曲の"世界の王者"。
歌詞を意識して聞いたことが無かったので、解放を求める曲だとは思わなかった。一瞬、サンタクロースが捕まる曲かと、思ったが、そんな訳もなく、普通に黒人系の奴隷解放ソング(だと思う)。
で、キーも最初から高めで、それをほぼ変えることなく維持。ちょっと、これだけフル音源が欲しいくらい。

"旗を織る(縫う?)人"
これを歌う濱田さんが凄かった。それに尽きる一曲で、一人で何役もやるミュージカルとか観たくなった。これは映像で欲しい。



ポイントポイントで気になる曲が有るものの、全体的に観ると、ミュージカルというよりは、同じ作曲家のコンサートを聞いている感覚。そのため、役者ファンなら良いが、曲目当てだとちょっと…。
かといって、それぞれの曲に関連性とか、最終的なオチをつけるとイマイチな演出になるんだろうな。


そもそも、ミュージカルなんて観る人に委ねる的な処が有るものの、ある程度は解説が欲しい。特に、昆さんの曲では、妊娠した女性の曲があったような気がしたが、それすらも確信が持てない。
というか、ストーリーが分かった上で(理解して)抽象的な恋愛ソングは成立することに気づいた。