幕無しで開演前から壁がガラス張りのセットが配置。また、このセットが回転し、それぞれのシーンになるため、最低限の舞台セットしか置かない。
バーナードとフランシスコの警備二人が現代の警官の扮装で登場。
そして、ホレーショはジーンズにパーカー、先王の亡霊も白塗りなものの、かなり現代な格好。ここで、警官がいきなり亡霊に対して発砲するためかなり驚く。
クローディアスとガートルードの結婚式、ハムレットは喪服に黒ネクタイで登場。クローディアスの演説中にパーティー客の携帯が鳴ったり、ポローニアスが妙に笑いに走る。
レアティーズとオフィーリアの会話も現代の兄妹なノリだし、オフィーリアとポローニアスの会話も一昔前の親子の会話というよりは現代風親子な会話。
そして、ハムレットの『尼寺に行け』はかなり激しく言い切る。
ハムレットが仕組む劇中劇の劇中王と劇中王妃は劇中劇が始まると突然テクノを踊り出す。そして本編が始まると、一転して、普通の現代仕様に。最終的に劇中王が殺されるときは、笛の音に合わせて耳に毒を注ぎ込みまれる。
そして、留学を命じられ、一幕終了。
二幕
クローディアス殺害未遂の凶器は普通に火かき棒。もっと現代的なものかと思いきや、古典的な凶器。
結構、大きな声で独白しているため、『ちょっと、気づけよな!』なノリ。
ガートルードの部屋に行くハムレットだが、隠れているのがクローディアスと勘違いし、ポローニアスを殺害。この凶器は"電話"で撲殺。
ギルデンスタインとローゼンクロイツの死は船長に手紙を頼む所までが結構長い。
オフィーリアの狂い方が激しい。以前観た四季の野村@オフィーリアの狂気も凄かったが、こちらは完全に理性を失った演技。
墓場でのハムレットも同じくらい慟哭。おしゃべりヨリックはカットっぽい。
オズリックがあまり目立たない。普通の伝令。道化度が低い。そもそも、そういう役なのか?
レアティーズとの決闘シーンは周りにいる人が皆、軍服。
フェンシング→剣先に毒という流れは変わらず。
今まで、色々な『ハムレット』を観てきたが、ここまで現代風な演出は初めて。カンジとしてはイーサンホーク@ハムレットの映画版に近いがあれよりもスタイリッシュ。
惜しむらくは、ポローニアスの笑いが拾えなかったこと。プロフィールを観たカンジでは、一番のキャリアの持ち主だが、それだけに色々と細かい演技プランな模様。
そして、フォーティンブラスが居なかったような…。ま、名前だけで成立するキャラだが、最後まで出てこなかった。