"囚人の歌"
最初は鶴橋を振り上げ、振り下ろす演技だったが、途中から砂払いにも執着するバル。いきなりの囚人成り切り度にジャベ登場を見逃す。第一声は今井@バルに似ていると感じた。ジャベは相変わらずで、歌というよりは台詞。
"仮釈放"
炭鉱節(藁掬い)や『汗水たらしてこれか!』は流れる演技で淡白。特に反抗もせず民衆に埋もれていく。
"司教"
一番の注目は『盗んで、逃げた~』を高音域キープで、叫びながら走り回る。日本人でそれをやる人が居るとは。残念ながらJOJのほどの安定はないが、それでも貴重なような。
捕まる前、警官の尋問前で寝っ転がるバル。それがあまりにもドテッと寝っ転がり、子どもが欲しいモノを強請り、その前で手足をバタバタする仕草のよう。その前に警官により引っ立てられるが。
司教に手を差し伸べられるが、子犬のように結構ビクッとなる。
司教は普通に歌い上げる。
"ヴァルジャンの告白"
この辺の聞かせ処はバッチリ。最後の『生まれ変わるのだ~』の高音ロングトーンも綺麗に決めていく。仮出獄証を破るのも四回ほどで普通。
"1日の終わりに"
工場長の"ファンテの手紙を受け取り、読み、畳んで、返す"という仕草がかなり演技派。そのため『俺もドジだぜ』を歌い出すまでの心情の変化が分かりやすい。
市長バル登場。シルクハットにスーツが妙にハマるが、なにか入れてがっしり体系にしているのか?『解決したまえ』の仕草を手でやるが、それも自然。(観ていて気になったので、決して自然ではないのだが)
"夢やぶれて"
クセの無い日本語で、なおかつ聞かせるファンテを久々に観た。若干、ヅカチックな発声もあるが、聞かせる。
"ラブリーレイディ"
かつら屋役の人の声がかなり好みだったのだが、役に因る処もあるか?
曲ラストで一瞬静まり返り、スローテンポで入る処で、一拍早い人が。
"馬車の暴走"
ここの馬車の持ち上げ演技が結構真剣なバル。そして、ジャベの疑心暗鬼モードの表情が観ていて面白いことになっている。
"裁き"
ポイントは、番号上げをするバル。つい、裁判官ズを見逃した。
"対決"
歌はバルの方が聞き取り易い。でも、声は低音域なジャベが好み。ジャベの低音域はここだけなので、余計に。
誓っては一拍、バルが早かった。
"この家の主"
テナソロ部の音が抑えられており、声量がなくとも、かなり聞き取り易い。盛り上がり部分も上手く調整しているような。とりあえず、歌はおいといて、小芝居がワザとらしくないのが良かった。若干、時代劇に出てくる小役人なイメージがあったが。明治座系の和物を観ている錯覚に。
"取引"
椅子を倒すがそれほど、大きな音はせず。ここのバル高音域は出なかったのが残念。勢いで回すクルクルコゼットでなく、ワルツで高い高い(高低)をするバル。一瞬、WEのワルツ仕様?と思ったが、単に高い高いに慣れていないだけか?
"乞食たち"
マリウスだけが妙に貫禄。アンジョも高音で際立つが、それでもマリウスの一人勝ち。
また、テナがバルに気づき手押しオルガンを投げ出すが、その効果音がずれたような。
『どうして消えた』で突然消えるバルにかなり驚くジャベ。もう、『えっ?』という吹き出しが出るのではという勢い。
"星よ"
ここは流石に歌モードなジャベ。
"ABCカフェ"
グランが結構正統派演技。『こいつはオペラ』後のフェンシング相手が何時も違ったような気がしたのは気のせい?
"プリュメ街"
ここのバルの高音域はあまり、高音にしていない。また、コゼは普通。特に声楽系ではないため、マリウスより強いことはない。
"ワンデイモア"
バルが目立つ。コーラスでも目立つ。また、三角行進に入るジャベだが、ステップにズレがないのは元学生だからか。
"バリケードを築こう"
ジャベ潜入。語尾を伸ばし、歌にするため、海外版のような台詞と曲の変な間はなし。
二幕に入り、若干、キーを上げる歌い方になるバル。手紙読み上げパートはちょっと山口@バル調な上擦った歌い方に。
"オンマイオウン"
典型的なエポ声で熱唱。時折、『そこを台詞?』な処があり、メロディーに乗せず、感情重視で言うため新鮮さが。
"ちびっ子仲間"
ガブに指摘され、スパイと発覚した直後は逃げようとする演技をするものの、後はドジっと構え、動じないジャベ。貫禄というか、江戸っ子のようにいさぎよい演技。
その後、バルとバリケード内で再会するが、その時の『なにーっ』という表情も面白い。
アンジョの『マリウス』で一拍あけて反応するバル。
"共に飲もう"
一緒に飲む演技プランかと予想したが、以外にも酒は断るバル。
"彼を返して"
ひっくり返ることもなく、安心して聞いていられるが、歌唱力としてはやはり、海外バル役者に比べると弱い。また、感情重視かと言えば、そうでもないし。若干、消化不良だった"彼返"。この辺は回を重ねると変わるか?
"第二の攻撃"
ガブの鞄は届く。
アンジョ→グランの順でバリケードを登っていくのは、やはり観ていて感動ポイントの一つか。
バルもスロー演技で倒れるが、ここはあっさり。傷ついたマリウスを下水道に運び込むが、その時、手を怪我した演技で、排水口をなかなか上げることが出来ない。
同じ排水口を持ち上げようとするジャベだが、その時の一生懸命さは観ていてツボ。
"下水道"
テナソロはエコーが効いているため、小芝居にウェイトが。勿論、ソツなくこなすので、安定した演技。
マリウス担ぎはかなりスムーズに進む。暗転箇所でその様子が見えるが軽々。
そして、ジャベと対峙しても、余裕でマリウスをお姫様抱っこしたまま(肩に担いでいたか?)歌う。
"ジャベールの自殺"
一応、ジャベの聞かせナンバーの筈だが、もう演技8、歌2なジャベに。転調前と後の動と静の差が激しくここが石川@ジャベの真骨頂といったカンジ。
なお、自殺後、はける寸前に足が伸びる(臨終表現?)など、微妙な演技プランも。(水中という設定なので、もがき表現かも)ただ、はける時のコロコロは控えめ。
"エピローグ"
ヨボヨボ演技だが、歌は高音にしているだけなので、臨終感はなし。ま、ここで自分の感動ポイントのツボを抑えるバル役者は少ないが。
バルジャン@吉原
若い。
今井@ヴァルジャンよりキーは高く、四季の芝氏に近い。元々、『JCS』のユダでしか観たことがなく、芝氏と被るのだが、今回観て尚更。
一幕は結構、ツッコミ処が多くこれは、SIMON@バルの様になるか?と思ったが、二幕は抑え目。ただ、回を重ねたら、濃いヴァルジャンになるかも。
ジャベール@石川
歌より演技派。そのため、歌というより台詞。基本的にジャベは歌唱力よりも演技派の方が好きだが、この濃いジャベは石川氏ならでは。
エポニーヌ@平田
声が島田さん系統のため、エポイメージな声。
ファンティーヌ@和音
こちらは普通に歌えるファンテ。最近、歌えるファンテだと思って観てきたのが、井料・マルシア・シルビアの三人でどれもクセがあったため、こういう正統派な歌い方が新鮮。
マリウス@原田
若者4人では、一番飛び抜けているような。前回、アンジョで観た時は、それほど、目立たなかったので、役によるのか。
コゼット@稲田
可愛い路線でも声楽系路線でもないコゼット。普通?
テナルディエ@三波
骨格の造りが光枝氏に似ている。外しはしないが声量がないため、歌はイマイチだが、演技派路線。それもお笑い系に走らず、小役人(提灯持ち)なテナ。
マダム・テナルディエ@阿知波
それほど、オーバーな演技ではないので、森@テナ妻より好み。こういう女将さん系のキャラが似合う。
アンジェルラス@阿部
ハイトーンなアンジョ。昔からあのハイトーンは目立っていたが、今回も健在。アンサンブルに混ざっていても、声の判別は出来るのだが、カリスマ性があるかというと、別問題。
カテコは妙に石川氏がハイテンション、一方、吉原氏が落ち着きすぎ。最後には石川氏に押し出され、センターにくるが、その後の手持ち無沙汰加減がなんとも。
久しぶりに日本語でレミゼ。CD未収録シーンもあるため、日本語だとこんな台詞だっけ?という処もシバシバ。
今回は初キャストが多いメンツのため、結構、新鮮。それでも、和音@ファンテは良かった(出番も少ないが)
また、三波@テナが既存のテナ(海外も含む)のどれにも属さないタイプだった。