関東にある某ミッション系女子大の音楽系ゼミの卒業公演。
ただ、外部から役者・歌手を呼び、メインキャストはガブローシュ以外、男性役は男性が演じる。
学生役は小劇場系の役者や歌手、大学生が演じるが、ヴァルジャンとジャベールはオペラ畑からの登用。そして、楽曲もオペラ発声で歌うため、かなり聞き応えのある公演に。なお、全編英語上演。
特に気になった点だけを列記しています。
"囚人の歌"
アンサンブル全員にマイクが付いている訳ではないので、かなり声の大きさにムラが。囚人役で一番キーが高い役をゼミ生(女性)が演じる。
先に歌うのはジャベだが、第一声から凄い声量。で、あまりの声の良さに、かなり衝撃が。一方、ヴァルはかなりくぐもった歌い方。それでも、歌詞は聞き取れるし、これもオペラ発声だなーと思わせる。英語の発音がかなり、ネイティヴチックなのが、良い。
"司教"
普通だと、ここで歌うのは警官二人だが、警官が二人いるものの歌うのはジャベ。なので、この曲をジャベが歌うのはかなり新鮮だが、その後にもっと衝撃が。
なんと、司教でなくシスター。確かにゼミ生をメインにすると、ここはシスターか。大学がミッション系なのも要因かと。
"ヴァルジャンの独白"
出だしから低音。で、くぐもった歌い方だが、サビにいくと圧巻。
"一日の終わりに"
工場長の元・彼女役が結構、良かった。
"ラブリィレイディ"
鬘屋で再登場、多分。オペラグラスで確認してないので、分からず。
"裁き"
基本、原キーで歌っているため、最後はキッチリ番号上げ、それも全くブレない。JOJ以外で初めて成功する番号上げを観たような気がする。オペラ発声でも、これだけ完璧に譜面通りに決めてくると、観ていて気持ち良い。思わず、拍手したい気に。
"対決"
それぞれがオペラ発声なので、聞き取りやすい。ちゃんと小芝居もあり。
"この家の主"
一応、テナもオペラ畑だが、メイン二人に比べると弱い。アンサンブルに少し埋もれる。テナ妻が、結構上手かった。先に注目してた人と同一人物か?
"星よ"
オケピの前に移動し、熱唱。ただでさえ、通る声なのに、オケをバックにするので、余計に。
"ABCカフェ"
マリウスは歌ウマ系、アンジョは妙に英語の発音が良い。
"最初の攻撃"
ヴァルジャンのバリケードに参加するエピソードを削っているため、いきなり援護射撃するヴァルジャン。
"ジャベールの自殺"
こちらの曲はステージ上で。バリケードを橋に見立て、最後は後ろに倒れる。この曲ではとうとう拍手がでた。
"ヴァルジャンの告白"
セリフでなく、メロディーに載せて歌うためかなり違和感有り。
オペラ歌手がレミゼ楽曲を歌うとこうなるのか。ALFIE BOEなんかが、無視してアリア風に歌うとああなるのかも。きっと、記録用で残していると思うので、音源だけでも欲しい。メイン二人がとにかく、歌ウマというのが、スバらしい。
そして、"彼を帰して"がなぜかカット。ヴァルジャン役者の音域がテノールだからか?また、ゼミ生が歌えるアンサンブル曲やガブローシュのナンバーもカットされていることがあり、結構謎な編成。
数年前には、日本語で上演したとのこと(レミゼかどうかは不明だが)、それはそれで観たかった。ただ、オペラ発声だと英語の方が良いかも。