寺島。初。ひたすら、キャンキャン騒ぐ、騒ぎ続ける。それで全く、違和感無し。もしかして、かなりの演技派?それとも、地に近いキャラ?ただ、あそこまで濃いキャラなのに、声は印象に残らない。

北村。あそこまでテンションが低い役を初めてみた。そして、実は良い声。それゆえ、秘密を話す時の仕草・テンションにかなり真実味が。その語る内容も内容なので、妙な神秘性が。現在、コクーンで上演中の森山主演をこちらの人で観てみたい。

木場。一幕は出ず、二幕は中盤まで、出ずっぱり。一幕でも歌っていたかも知れないが、三上の歌声かも。傍若無人。検査が終わるまでは静かに生きてきたというが、想像出来ない。(もちろん、役としての、静の演技は想像できるが)そして、クソジジイぶりから、『ガマザリ』の大貫を思い出した。ラスト、自殺或いは発作で死ぬかと思ったが、苦しみで終演。

銀。聞き馴染みのある声。どちらかというと、落ち着いたイメージがあっただけに、ああいう明け透けなオバチャンキャラでくるとは。

三上。吹き替えな雰囲気。激高しても、なぜか吹き替え。キャラ的には面白キャラでイケそうだが、見事に木場に邪魔され、未遂。

広岡。この声・演技はナイロンで観てるのか?


全員が一方通行の愛情。誰かは好きだが誰かは嫌いというモノで、相関図を描いていくと、最後がブリックになり終わる。また、見せ掛けの愛情は全て明らかに。ビッグダディ退場後の欺瞞→暴露大会はストーリーの進行上無くとも成立はする。

翻訳モノなのに眠くならない。喜劇とシリアスの境がしっかり分かれる演出。決して笑いを意図したシーンでないのに、真面目に台詞を言うこととシニカルで面白い。ビッグダディ退場後、普通なら失速する処、最後まで止まらなかったのは、この辺の緩急付けた演出が絶妙だから?
テネシーウィリアムズ作品・二本目。前回観た『ガラスの動物園』は完全、木場のキャラ立ち(回想の若い時代も演じる)が印象に残ったが、今回は作品として、面白かった。もちろん、翻訳モノのため、和訳することでの不自然さは残るが、それでも、こんなに面白いとは。と言いつつ、まだ、有名処である『欲望~』は未見だが。
飽きなかった理由の一つは、ストーリー展開かも。ブリックとマーガレットの不仲になった原因に浮気というのが、ポイントになるが、妙に違和感が残る。最初はマーガレットがレズとか思ったが、ブリックの方がホモだったとは。それが明らかになったときの、それまでの台詞の持つ意味が分かった時はスッキリ。