(パンフ続き)
結婚を家族に発表した後、家には伝統的秩序が訪れ、エウゲーニッシュ(辻)が率先して行う。しかし、式当日になってもアルトゥル(森山)は現れず、若干、エウゲーニッシュが伝統を重んじ暴走。そこに酔ったアルトゥルが現れる。そして、秩序を維持すること=統治することと訴え、自分がその長になることを宣言し、エーデック(橋本)を従える。しかし、若干の迷いを感じた時、エーデックに後ろから殴られ、死亡。その後、エーデックが統治することを宣言し、家族も渋々承知する。そして、エーデックとエウゲーニッシュが最後にタンゴを踊り、幕。


森山。かなりの暴走キャラ。早口でひたすらセリフをまくし立てる。前方席のため、セリフは聞き取れ問題なかったが、後ろの方は聞き取れないかも。登場とともに、囲いがとれる。翻訳セリフがこなれてないため、部分的に『北の国から』の純チックな棒読み。長塚圭史本人でかなりみたい役。きっと、森山以上にハマると思われる。

奥村。この中では異質。映像系な話し方。決して、棒読みでも下手でもないのだが、この役を上手く演じる役者は他にいるとは思うのだが…。やはり、声質がアニメ声(甲高い)のが問題か?

吉田。ここまで笑いに走るキャラはめずらしい。基本的に喋り倒すキャラだが、まだ声は枯れていない。そして、実験演劇と称して、ムダに脱ぐし。何か喋るだけで、笑いが起こる。久しぶりに吉田氏を満喫出来る役。

秋山。森山の母役という時点でびっくり。そんな年なのか…。そして、かなりの出演作を観ているのに、相変わらず印象に残らない役。

片桐。おばあちゃん演技がハマりすぎ。というか、そんな年ではない気が。クセのある役をサラッとこなす。同じおばあちゃん役者の高泉さんで観たいかも。

辻。一幕のあの原色系衣装とんがった髪型は反則。そして、一人良い声。基本的に目立つ訳でもないが、声に存在感あり。途中で、井上脚本を観ている様な気に。

橋本。基本、小作人演技。最後でああなるとは思わなかった。このメンツだと、脇になるのか。


冒頭、囲いから始まり、ガラス張りの室内でスタート。そのため、声が籠もる。それでも、辻の通る声が凄い。森山氏登場と共にガラスがあがるのは、森山氏だと完全に聞き取れくなるからか?
そして、客席から演出家登場。その後、舞台に色々手を出す。珍しい演出と思ったら、串田氏の美術としての指示とは。そう言われれば、串田氏演出のノリかも。
結論としては、冒頭に書いたようなストーリーだが、もう少し中身は有り。が、森山氏が中心になるので、観ていて眠くなる=ちょっとついていけない。元々、抽象的な芝居は苦手だが、主役に惹かれないと尚更。なのに、脇役は好みなので、そっちの本筋とは関係ないシーンはつい、注目。
ラストのタンゴは、割れたガラスの上を踊る"美術"になっていたが、あまりその音は聞こえず。それが残念。