野村。終始、作った声。なので、狂言以外の舞台だとあの話し方が気になるが、今回は狂気に取りつかれている博士なので、あの話し方がより悪人チックになり違和感なし。銀髪・ロン毛がかなり胡散臭い。ラストの独白シーンは『う~ん、蜷川演出』

勝村。こちらはお笑いキャラ。白いスーツにツーブロックな髪型。フライング・コスプレと実に多様。死を司るシリアスなメフィストかと思いきや、かなりコメディ路線。

長塚。一幕は出番なし。後ろの大部屋の中にいたかも。二幕は前半のみ。いつもの、やる気の無い、拗ねた役。特に見せ場はなく、削っても問題ないエピソードではあるが、なぜにこれに出演?ただ、他人の演出作品に出るというのは貴重だし、蜷川演出になると、はっきりくっきり喋る演出なので、あの若干棒読みチックな台詞廻しが目立つ。

木場。口上役だが、狂言廻しと違い、同時進行で生きるの市井の民。これなら、最後の゛老人役゛でも、出演しても良いのでは?終始、片目は見えない演出。でも、理由はなし。

白井。こちらは、出番少なく、一幕最後に幕引きなど、ポイントで美味しい処は持っていく。

たかお。゛ねたみ゛の厭世感がなんとも。それと、ローマ法王の若干、バカ殿加減が良い。

星。相変わらず、良い声。ルシュファーがかなり似合う。


チェンバロのバロック調音楽、何時ものシェイクスピア音楽、歌舞伎の三味線、以上の音楽を取り入れ、要所要所に普段では見られない笑いを盛り込む。
歌舞伎的音楽と演出を多様。お約束な展開では歌舞伎に則った演出に。歌舞伎一座が演じているという体?
いきなりフライングとか、ファウストの心の中の天使・悪魔の具現化、噴射花火やスモークの多様演出。油断すると眠くなる題材だけに余計に派手な演出傾向。ただ、それゆえか何時もと違うノリ。
基本、野村氏あっての脚本・演出のためか、野村氏と勝村氏の二人舞台。ただ、この二人で耽美な世界観は厳しい。特に、勝村氏にそういう役を当てても、ネタにしか見えない。
このメイン二人のための舞台になっているため、他のメイン三人の出番はほとんどなし。特に普段は演出もやっている長塚・白井両氏が居るのに、出番も少なく、この二人がやるには勿体ない配役。
7大罪のシーンで配役が当初からどのように変わったのか、経緯とその理由を知りたい。