(パンフ続き)ジェイクのように愛せないことに気づき、結婚を取り止めると言うバディ。そして、テリーに結婚を迫るデイジーだが、自分は普通の人間に過ぎず、一緒になれないと告げ、去っていくテリー。そこにハリウッドの映画監督が現れ、結婚を条件に主役の映画を撮影するという話を持ってくる。夢を叶えたいデイジーはバディとヴァイオレットを結婚させることで、映画化を実現しようとする。が、その映画のタイトルは『化け物(フリークス)』。それでも、二人は結婚し、自分たちの゛ありのまま゛を世間に見せ、幕。
貴城。元・男役というのは言われなれば、気付かない。普通に女優。多分、単独で見れば、それなりな印象を残すとは思うが、常に一緒なので、比較してしまい、あまり印象に残らず。
樹里。基本的に好みな声質なのはわかっていたが、今回、全編歌ということもあり、それを再認識。セリフの時には、何も感じないが、歌うと独特の発声に。笹本さんの少年声に若干、通ずるところがある。
下村。歌いだすと独特の声なので、片隅に『美女と野獣』のルミエールが。あるいは、沢田研二。ただ、想像以上に低音が目立つ歌い方。二幕でデイジーと歌う゛心の中で゛は圧巻。もちろん、これはこれでありだが、高音のイメージがあるので、余計に違和感が。このくらい、セリフと歌を堪能できる役に付けると退団して良かったのかも。パンフに載る順番としては、男優一番手とかなりメインな役。
大澄。この手の海外ミュージカルで観ると、大概は歌える部類に入るが、今回の様にメインの役者が皆、ミュージカル畑だと、あの独特の歌声が気になる。もちろん、あの歌声が映える音域があるのだが、今回はその音域の曲があまりない。見世物小屋の支配人で、奇声や妙な動きをするので、若干イロモノに。出演は一幕のみで、後半のメインの話に絡まず、あのいつもの悪役イヤミキャラは抑え目。
伊礼。一人、高音役者。そのため、下村・岡ともに綺麗なハモリに。軽薄なキャラだが合う。
岡。黒人役だが、それほど色は濃くなく、ワイルドな雰囲気。『ミス・サイゴン』のジョンが片隅に。下村氏よりも若干高い低音だが、似ている処も。
石井。前回の『カーテンズ』では判別出来なかったが、今回やっと認識。ソロになるとかなり目立つ。流石、怪人経験役者。ただ、身長が…。
笠嶋。コチラは身長が高いため目立つ。ソロパートでも目立つが、今回はダンス要因。
田村。今回はアンサンブルが多いため、映画監督役まで、ほとんどアンサンブル。ただ、見世物小屋でのシーンではソロパートがあるので、歌えば何処にいても分かる。
全編歌うミュージカルはかなり久しぶり。セリフも歌のため、人によってはマイナスに。ただ、アンサンブルではソロパートを歌ってもハズす人がいない。
曲は全体的に良いが、脚本が若干弱い。結局、男三人組も二人から去っていくし(゛気持ち゛も含めて)。
今回の演出家はストレート作品の演出が多いから、普通のミュージカルよりも登場人物の内面をより重視する演出に。しかし、三人に明確な意思が見えないため、ダラダラな展開に。
開演前のSEが『ドリームガールズ』なのは同じ作曲家だから?