木場。基本的には真面目に生きてきた役づくり。し かし、エレーナに惹かれていくという恋心を出す役は珍しい。林芙美子という人物に惚れ込む役はあったが、女性に惹かれる役は初かも。それゆえ、後半、いつもの生活に戻るといつもの演技を観たなと思う。それでも、いつもに比べると出番も多いし、いつかシェイクスピアで主演を観たい。また、劇中ギターを弾くシーンもあり。
伊沢。こちらはいつもの様なはっきりした役。途中、医者に恋心を持つがその恋は実らないというチェーホフな戯曲。特に、最後にはいつもの生活に戻っていく時の〆の長台詞は妙に説得力がある。
松本。現代劇だとあの台詞廻しが気になるが時代物だと気にならない。そっちの方が合ってるかも。
柴田。声は良いのだが、若干、聞き取りヅライ。そして、木場で同役を観てみたい。
戸谷。老け役。それゆえに最初は分からなかったが、途中のいざこざシーンの俊敏さは若者。
小須田。浅野和之をモノスゴク、頭に過る。発声が似ているからか。もちろん、ベテラン。
楠。決してぶれない演技なので、観ていて安心だが、それ以上はない。
音楽が高田渡か?フォークが妙に合う。貧しい農村で生きる人々に事件が起きるが、結果は変わらないという典型的なチェーホフ。そして、その地味な展開に眠くなる。