リストラした主人公が腰かけとして始めたタクシードライバーの仕事に目覚める話。
伸朗は大手の都市銀行をリストラされ、腰かけとしてタクシードライバーの仕事に就く。営業で覚えた地理を利用できると考えたが、そんなに甘くなく、ノルマを超えるのにも一苦労。そんな中、70を越え、ヨボヨボなのに、ノルマを越える″隊長さん″を街で偶然見掛け、客を見つける極意を間の辺りにする。そして、色々工夫することで、乗客を増やし、ノルマを越えることが多くなる。そんななか、伸朗をリストラした課長が客として乗ってくる。酔っていることを良いことに、やりたい放題で、対応する。ちょっとした復讐をした後、タクシードライバーとしてやって行こうと思い、了。
今の人生に不満を抱く主人公が、ちょっとしたキッカケで、現状を変える系の話。荻原浩の王道な展開だが、設定等、結構好き。ただ、相変わらず、締めがイマイチ。職業愛に目覚めるので、大きく変わったら、ダメだが、どうしても何かしら、期待してしまう。そして、今回の小憎らしいキャラは息子だった。