
「ラブリーボーン」(2010)
監督は尊敬するピーター・ジャクソン。
ってそれだけでも観るしかない感じだった映画。
主人公のスージー・サーモンは14歳で
快楽殺人犯に殺害されてしまった女の子。
犯人はすぐ近くにいるのに見つからないまま
残された家族は悲しみに暮れ、
スージーは昇天するだけの気持ちの整理をつけられず、
現実世界と天国の狭間で、
犯人を捜し続ける家族を見守るのだった…的な内容。
ストーリー展開的は賛否両論ありそうな…
まぁ私も観てて最後は特に
「…えええ…??」ってなりましたから。
ただ映像表現は超絶素晴らしかった。
ウルトラ素晴らしかった。爆裂素晴らしかった。
まず基本ロケーションが「死後の世界」だから。
表現方法は際限なく自由。
ストーリーだけ描くと悲惨な内容なんだけど、
オープニングからポップでかわいい映像。
氷が貼った湖の中に巨大な紅い薔薇が花開くシーンは、
ミヒャエル・エンデ原作の映画「モモ」(1986)の
水面に巨大な睡蓮が映っているワンシーンを
彷彿とさせるような美しさ。
現実世界と死後の世界の繋がりを想わせるような
映像表現が秀逸。
基本的に輪廻転生やら死後の世界やらあまり信じてないけど、
ストーリー的にはロマンを感じるからそういう映画は好き。

死後の世界もの映画では
私が大好きなロビン・ウィリアムズ(現在58歳)主演の
「奇蹟の輝き~What Dreams May Come~」(1998)
が自分の中でだんとつ良い映画。
この映画は「ラブリーボーン」より知名度は低いけど
かなりおすすめ。っていうか好きな映画ベスト10に入るかも。
素晴らしく美しい映画。(アカデミー視覚効果賞受賞作品)
交通事故で亡くなった主人公が
悲観して自殺→地獄に堕ちてしまった奥さんを助ける為に、
天国から地獄に旅をするストーリー。
奥さんが画家だったので
主人公の天国は「油絵の中」のような世界。
風に靡く草花も、空を飛ぶ鳥も全て鮮やかな油絵の具。
これがもうめちゃくちゃ美しくて、忘れられない。
人間愛、家族愛の強さがほんと胸にぐっときて、
公開当時、映画館で泣いた。
で、隣にいた当時付き合ってた子をちらっと見たら
完全に自分よりも号泣してて(静かに)、
なんていい奴なんだーとか思った
いいエピソードもある思い出の映画。
物心つく前から映画が大好きで、1~2日に1本は必ず観てる。
ロビン・ウィリアムズが出演してる映画は大体どれも好きだなー。
周りの人に名前言っても通じないことが多いけど、
ディズニー映画「アラジン」でランプの精ジーニーを演じたり、
実写版映画「ポパイ」(1980)で主役のポパイを演じたりしてる
素晴らしい俳優。大好き!!
ポパイなんて、確かモノクロ映画なんだけどアニメのまんま。そっくりで。
それがロビン・ウィリアムズだと気付くまでに15年以上かかった。
ジョン・トラボルタと共演してるコメディ「オールドドッグ」が
今一番観たい映画。
最近は「ストーカー」「インソムニア」で悪役にも挑戦してるけど、
個人的にはあんまり好きじゃない。
とにかく人間の暖かみを感じさせるのが持ち味の人だから、
冷徹な悪役をやってるとえらく違和感を感じてしまう。
映画と関係ないけどロビン・ウィリアムズ、
ゲームが大好きらしく「ゼルダの冒険」から取って
娘にゼルダって命名したエピソードかわいいなー。
【ロビン・ウィリアムズ出演作品で好きなの】
「ジャック」「ミセス・ダウト」「フック」
「アンドリューNDR114」「ジュマンジ」「パッチ・アダムス」
「いまを生きる」「フラバー」「奇蹟の輝き」「聖なる嘘つき」
タイトル挙げてくと思い出深い映画ばっかり。
どれもこれも良い映画だ。
※これ書いてる最中にロビン・ウィリアムズ熱がヒートアップして
うっかり「奇蹟の輝き」「フック」のDVD購入完了…