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「花や草木とお話できる?」
というエキセントリックな質問を
大人から唐突かつ大真面目に投げかけられた事がある。
「できるわけないよ、植物には思考も感情もないんだから。
あなたとは会話できるけど。」
この人大丈夫かな、なんて思いながら臆さずに答えた16歳の自分。
そうそう植物はただ生きてるだけ。
会話なんて必要ない、ただ在るのを見るだけでいい。
ただ生きてるだけで生態系を支え人を癒す存在。
じゃあ人間は?

人は思考と感情の生き物。
自然と生まれる感情は受け入れるしかない。
それを整理するのは思考の仕事。
両方にまみれて生きて、疲れてきたら涙で落とす。
ただ思考と感情は全くの別物。
頭で考えて「こうするのが正解」と判断する内容と
心で感じて「ただこうしたい」と思う内容は
真逆だったりする事が多い。
思考に偏って生きると感受性のないロボットみたいな人間になるし
感情に偏って生きると非現実的で幼稚な人間になる。
結果的にどちらも幸せにはなれない、きっと。
バランス良くいかなきゃ。
でも私が最後まで大事にしたいのは心。
ミイラズの「シスター」の歌詞に共感する。
「きっとなくなりはしないから、最後まで残るのは心」

今年7月に東京のホテルで朝方まで友達と話した時
「喜びを感じる心も悲しみを感じる心も同じものだから、
傷つくのを恐れてばかりいると、
喜びを感じる心まで失われてしまう」
という、某音楽家からの受け売りというオチつきの名言を聞き
その通りだなと思った。のをまた昨日話してて思い出した。

平穏な道を歩いて
安全な代わりに心が揺さぶられる事もないなら、
外れた道を歩いて
傷ついたり苦しむ事があったとしても
たまに喜びを感じられた方がずっといい。
その方がずっと人間らしい。

頭で感情を殺すのって悲しくて残酷な行為。だね。
人の笑顔は大好きだけど、
心が入ってない作り笑いなんて一番見たくないよ。

※画像は友達のKKが描いて数年前のアート展に出品した絵の一部です。