以前の続きです。





音楽から観たマーベルについてまず、第一弾語りたいと思います。

ネタバレ含め、個人的な意見ですので温かい目で見てください。






 音楽から観るブラックパンサー


ブラックパンサーは、公開当時アカネミー賞三冠、

ヒーローものでは初めて作品賞にもノミネートされている

素晴らしい作品です。


アメリカでは賞賛され、大熱狂した作品のようです。





正直、映画公開当時知らないので、

初見ではブラックパンサーの話の難しさや細かさには面白さを見出せませんでした。

真面目なキャラクターが多く、魅力を感じなかったというのが、私のミーハー心には刺さらなかった要因でもありました。





この本で語られたのが

アフロヒューチャリズム(アフリカ未来主義)という、アフリカ古来の伝統文化に根ざした未来構想主義です。

このアフロヒューチャリズムはまさにワカンダそのもの。


ブラックパンサーの話の細かさや、なぜこのテーマに賛同し賞賛されるのかが、このアフロヒューチャリズムにあるのだと思います。ブラックカルチャーの背後にあるアフリカ系アメリカ人の苦難の歴史を上手に扱いそして、未来への希望を描いているのだと感じました。


ほとんど全員が黒人で映画が繰り広げられるのでかなりの大きなテーマだったと思います。今までのマーベルシリーズでは異色だったのはこのためだったんですね。




映画の最後では、ワカンダを開国する宣言をするのですが、

エンディングロールの「All the Stars」はまさにこのテーマにぴったり



私は英語苦手なので歌詞を聞いたことも考えたこともありませんが、

この本では簡単な和訳も一部ピックアップしてくれていて、

特に「All the Stars」の和訳で印象に残ったのは


「もう変化のときは、すぐこそこまできているのかもしれない」


まさにそれ!!!って感じでした。

ブラックパンサーの映画は黒人史の中でも歴史的出来事とされているようで、それを考えるとこの曲の歌詞は響きます。

ワカンダの開国の変化や黒人の変化

マイノリティーな方達の変化の時がもうそこまで来ているんだ!!という勇気づけられるそんな音楽だと思いました。


エンディングロールは基本飛ばしがちですが、

映画の余韻に浸ったのと、手が止ってしまうくらい綺麗な曲でずっとエンディングロール見ていました。



ここまで語りましたが、正直私がブラックカルチャーを語っていいほど理解はしていません。

なので、一個人の意見として見ていただけると幸いです。

この事を考えたり映画をみて興味を持ちました。今度も勉強していきたいと思います。




ブラックパンサー苦手という方。

是非この本を読んで今一度見てみてください。

人生観が変わるそんな映画です。





ちなみに、知られてはいる事実ですが、主人公ティチャラを演じたチャドウィック・ポーズマンさんは死去しております。

なので、2に当たる「ブラックパンサー ワカンダフォーエバー」では彼は出てこず、

妹のシュリやオコエなど女性キャラが主体となっています。

これは初期のブラックパンサーでも、感じた女性に対するメッセージもあったからこそ

2でもティチャラ亡き後も続けることが出来たのだと思います。

ワカンダフォーエバーではより一層女性に対するメッセージ性は強くなっています。


シュリが苦難に立ち向かう姿は特に女性には響くと思います。



つづく