こんにちはだち子です。
今年も終わりとなりまして、
今年ラストに読んだのは
湊かなえさんの
落日
を読みました。
WOWOWではドラマ化もしている作品です。
中身はさすが、イヤミス女王。
ミステリーになります。嫌な感じは今回あまり感じれませんでした。スッキリ終わった気がします
湊かなえさんの私が好きなところは少し恋愛要素が入っていると言うことです。
そういうの好きな女の人多いと思います。
今回登場する主人公は2人の女性です。
その2人や取り巻く世界に少しずつ恋愛要素が加わるので、本筋関係なく
この2人ってもしかして、、という女子ならではな盛り上がりができるのも魅力の1つです。
今回の小説はいつもより、その要素を感じれました。
感想(ネタバレ注意)
湊かなえさんワールド全開な作品です。
綺麗な伏線回収でした。
本の中盤で段々点と点がつながっていく
その爽快感で、
最後の半分は一気に読んでしまいました。
1つの殺人事件をテーマに映画を撮りたい監督、長谷部香と、
その殺人事件が地元で脚本家の卵の甲斐真尋
この2人が主人公となり話が進んでいくので、
最初、エピソード1と第1章という記載でどうなっているんだと思いましたが、それぞれ違う人、違う時間軸で描かれていました。
一人称がなくても2人の人物の違いが上手く描かれていて、すごく読みやすかったです。
段々なれてくると、こっちは香りだねって思うようになり
一章節が終わると次どうなるの!?ってなって次の章は違う目線になるので、続きが気になり読むのがどんどん楽しみになりました。
この作品を読んで、
事件の一つとしての見え方は1つではないと感じました。
真尋は事件に対し最初は興味がなく、
なんなら殺人を犯した犯人がどういう理由であり裁かれるべきだと思っているように感じました。
ですが、この理由は彼女自身、姉が事故死をしていたのが、読んでいくとわかりました。
事故を起こした相手側・運転手の行動や周りの証言があり、
罪に裁かれなかった事故相手側。
家族はらそれを受け入れきれてない思いもありました。
殺人事件を追っていく中で、真尋は同時に姉の真相に迫っていきます
最後の方では姉の事故の意味などを知り、
また姉は殺人事件で裁かれようとしていた犯人と、付き合っていた。
まさかのそこが繋がっていくのです。
無理矢理感はないです。
1つずつ伏線が散らばられ2人が出会っていたのは必然のように、繋がっていくのです。
読んでいるこっちも途中、まさか、、という考えて読んでいたので、納得の結末です。
事件1つの見方は表面上だけでなく
相手を知る事で見え方は変わっていく。
そう言った事が深く、謎解きとしてすごく綺麗な終わり方をしました。
知る事で、罪が軽くなることはないと思いますが、
残された人たちにとって、
一番の助けになると思います。
解釈は人それぞれの小説なので、
私なりの思いです。
今年の終わりに読む本としてはすごくスッキリして終われました