単行本でも最終回を迎えた

『ザシス』のことばかり考えて

いる。ザシスの犯人は最終回までに

ある程度は描かれているが、

共犯者のことなどははっきりとは

描かれていない。

 

私は最終回を読むまで、真犯人は

山内ではないかと思っていた。

山内に別の人格があると予想して

いた。その理由は私が少し前まで

中学校の教師をしていて同僚の教師に

二重人格の人が結構沢山いたから

である。

 

また、『ザシス』が最終回を迎える

までに、山内犯人説と強引に

結び付けることができそうな描写も

いくつかあったからだ。グラジャンの

表紙で、仮面の人と山内が半分半分に

描かれていることもあった。

 

森田まさのり先生は健全な方だと

思う。ろくでなしブルースでは、

六車と圭司と修学旅行で万引き

していたキッズぐらいしか、

本当の悪は出てこなかった。

 

だから『ザシス』の今回の

最終回を読んで、私はある程度の

爽快感を覚えた。これがもし、

山内が犯人で終わっていたら、

かなり後味が悪くて怖い作品

として語り継がれていただろう。

 

いじめの黒幕があんな風に

なったことからも、勧善懲悪が

印象付けられて、ある程度は

スッキリした印象がある。

いじめはダメだ。これは

いつの時代も変わらない。