作業は順調のように・・・・

見えただけだった。


時刻は朝8時過ぎ、第1班の班長が疲れきった表情で僕に話しかける。

班長「こりゃダメだ。砕けない、動かせもしない岩が多すぎる」

「今回のはかなり手強いですよね」

班長「いつもの使ってみたらどうだい?」

「やはりそれしか方法はなさそうですもんね。

 分かりました。後は第2班に作業を流しますので

 今日はここまでにしましょう」

と話しを終え班長と別れた直後だった。

ゴゴゴゴゴッと地響きの音とともに

作業員全員が岩とともに亀裂から押し出されたのである


「それでもこんなに残ってしまったか・・・」

そう僕は呟き、残された岩を見上げしばらく呆然とした。

亀裂の下では濁流とともに流れゆく岩

そして作業員たちの姿があった。


「さて、第2班に連絡だ」

第2、第3班の連中は、今残されている岩のほとんどを押し流す

特殊な能力を持っている。

彼らを呼ぶ前に何とかしたかったが仕方が無い。

残された岩をもう一度見上げ

僕は事務所へ向かうのであった。