コンコンッ








ガチャッ












洗濯機の上に着替えのジャージを置くと聞こえるシャワーの音






洗面台の下のカゴの中に、濡れた服で包まれた下着であろう紐が見えて否応にも反応してしまう






慌てて目をそらすと磨りガラス越しにぼんやりと見えるシルエット…







自分の家の風呂に莉子ちゃんが入ってるこの状況がヤバい…







理性を保とうと必死に今日の昼休みの西島の変顔を思いだす






日「はぁ~やべぇな…」






台風だからとはいえ、一人暮らしの独身男の家に着いてきてくれた





その事実とさっきの彼女の泣き顔が頭の中をぐるぐるする






ガチャッ






「日高くん…お風呂、ありがとう…」




日「!!/////」




「ごめんね、ジャージまで貸してもらって////」




日「全然♪むしろ俺のしかなくてごめんね////」




「ううん、お邪魔してるのは私の方だし…ごめんね、家でやりたい事もあるのに…」




日「そんな事気にしなくていいんだよ(^^)

あのまま1人にしとくのも心配だから連れてきたんだし(笑)」




「うん…」




日「こっち座りなよ、莉子ちゃんも飲も(^^)」




「あ、うん…じゃあ失礼します…」




日「ぷっ」




「えっなんで笑うの!?Σ(|||▽||| )」




日「いや、俺の隣に座るのに失礼しますって(笑)

あはははははっ」




「ふふっ…そうだね、確かにおかしいね(´艸`)」




日「やっと笑った…」




「え?」




日「ずっと気を張ってたでしょ?」




「日高くん……」




日「泣いた顔も可愛かったけどね♡」




「Σ(|||▽||| )」




日「あはははは!!可愛い~♡」




「////…理由…聞かないんだね…」




日「女の子が泣いてる理由なんて聞く方が野暮でしょ?」




「………ありがとう」





俯いてしまった彼女の気持ちが見えなくて




でもこんな小さな体で何か抱えてるものがあるんだろう…




普段は店でもLINEしてても年上のお姉さん感が強めな彼女




そんな彼女が弱い所を一瞬でも見せてくれた事が嬉しい




と同時に愛おしくも感じる









グイッ





「!」





ギュッ





「え…/////ひ…日高くん!?/////」




日「俺の前では…弱いところも見せてよ…

どんな莉子ちゃんだって知りたい…」




「……////」




日「そんな目されたら…もう止められないよ…」




「今だけ…甘えても…いい?」




日「…大歓迎♡」







チュッ





チュッ







「…ん…」




日「もっと…」




「…ンふ…」






俺のジャージを着て俺と同じ匂いがする彼女を前に微睡む俺の理性




形のいい唇に深めにキスをすると




拒まない莉子ちゃん…






OKって言うことだよな?





や、もうなんだっていいや…






もう……止められない