「あれ?先輩もう帰るんすか?」
光「ちょっと用事あんだよ」
「ひょっとして女っすか?」
光「…まぁそんなとこだな(笑)」
「今度はどこの部署ですか?あ!受け付けの里美ちゃんだ!」
光「ちげーわ(笑)何でここの社員限定なんだよ(。-_-。)」
「ここの女子社員全員食う気かと思ってたんで(笑)」
光「あほか(笑)その女子社員だけで何人いると思ってんだよ…てか俺、ここの社員にそんな興味ねぇわっ」
「またまたぁ~」
光「てかお前、戻らなくていいのかよ」
『はっ∑(๑º口º๑)!!』
光「くくっ…西島キレると怖いぞ(笑)」
『…笑えないっす…((((;゜Д゜)))』
光「じゃぁなー♪」
やっとこの日がきた
約束してから5日しか経ってないのに、1ヶ月くらい待った気分
年甲斐も無くソワソワしてるのはきっと、もうすぐ来るだろう相手がずっと気になってる人だからだろう
どんな格好で来てくれるのかなとか何が好きなのかなとか、初デートの待ち合わせをする高校生みたいに落ち着かない(苦笑)
「お待たせ…しました」
光「!」
「ごめんなさい、遅くなってしまって(><)」
光「ううん、大丈夫だよ(^^)お店忙しかった?」
「あ、そうじゃないの!…ちょっと色々あって」
光「そっか(^^)じゃあ行こっか♪」
「はい(^^)」
「ここだよ」
予約してあるからと連れてこられたお店は、普段行くことなんてない創作フレンチのお店…
外観もだけど内装もオシャレ…
初めての本格的なフレンチの雰囲気に感嘆の言葉しか浮かばない…
「わぁ…こんなとこ初めて来た…」
光「え、そうなの?フレンチ初めて?」
「うん…だから…あんまり分からないから教えて下さいね(><)」
光「うん、任せて♪」
席に通されると私の好みを聞いてさっと注文をすませる日高さん…
慣れてるのかな…
やっぱり何でもスマートにこなしちゃう人なんだな…
恋人とかいるのかな…
って何考えてるんだ私っ
光「莉子ちゃん?」
「あ、すみません!なんか日高さんがスマート過ぎて唖然としてました(笑)」
光「そう?」
「そうですよ~フレンチのお店でスマートに注文出来る男性なかなかいないですよ~」
光「言っとくけど普段から女の子連れてきてる訳じゃないからね(笑)」
「え、そうなんですか?」
光「普段は会社の後輩とか同期とかで居酒屋に飲みに行くくらいしかないからね(笑)」
「それは以外です(๑°ㅁ°๑)」
光「なんで(笑)」
「恋人とかとオシャレなディナーとかしてそうだったんで…」
光「俺そんなおしゃれなイメージもってくれてんだ…てか俺彼女いないし(笑)」
「え?!」
光「最近振られたばっか(^^;
だから莉子ちゃんに慰めてほしいなぁ♡」
「え…?」
光「冗談だよ(笑)半分本気だけど♪
てか莉子ちゃんさ、敬語やめない?」
「一応お客さんだし、年上かもしれないしって思って…」
光「お客さんか……((ボソッ」
「え?」
光「何もないよ(^^)…じゃあ、今から自己紹介タイムね」
「…はい(o^^o)」
お互いの事を何も知らない
けど日高さんと過ごす時間は久しぶりに楽しいと思える
日高さんはすごく色気があってカッコイイのに笑うとすごく幼くなる
彼の事をもっと知りたい
けど、知ってしまうと好きになってしまう
私は彼に恋する資格はないんだ…