退院して家で療養を開始した




そして新幹線でさとちゃんから聞いた事…

光啓も知ってたんだ…




仕事が…なくなってしまった…

療養中だし、いつ再開できるか分からないから当然なんだけど…




収入ももちろんなんだけど…いざ仕事しなくなると、あっという間に芸能界という場所から私の居場所がなくなっちゃうような気がして不安になる




仕事してももしまた違う場所でがんが再発したら…

その時はもう終わってしまうんじゃないか…




そんな考えが浮かんで、光啓に素直な気持ちを話したら抱きしめてくれてる力が強くなった




あぁ…やっぱり私はこの腕の中が1番心地いい




けど、心のどこかにひっかかってるモヤモヤが消えてくれない




ふと抱き締める腕から解放されると両手をそっと大きな手が包む





日「……泉…」



「ん?」



日「……結婚しよう」



「……え」



日「ここ最近ずっと考えてた…頑張って闘ってる泉を誰よりもそばでずっと支えたいって…」



「光啓…」



日「泉は何も心配することない…」



「ありがとう…でも、だめだよ…私とじゃ」



日「…え?」



「光啓、前に言ってた…付き合うなら結婚前提だって…子孫は残したいって…それは…私には叶えてあげられないから…」



日「泉…」



「だから…結婚相手は私じゃだめだよ………」



日「…………俺の事、嫌いになった?」



「…そんなわけないっ……大好きだもん」



日「俺もだよ…ねぇ、聞いて?」



「うん…」



日「確かに子どもは欲しいけど、それは彼女になった子なら誰でもいいわけじゃない…」



「……」



日「俺は泉がいい…誰に何言われても泉と残りの人生を過ごしていきたい…


子どもがいるいないで幸せかそうじゃないか決まるわけじゃない…少なくとも俺は、一緒に歩いて行きたい人がいつも側にいてくれるから…吉井泉っていう守っていきたい存在があるから幸せなんだ…」



「……グスッ」



日「だから、もう俺から離れようとするな…分かった?」



「うん……」



日「今すぐじゃなくていい……泉が心から元気になれたらまたプロポーズするから…

その時は心からの笑顔で答えてほしいかな(^^)」



「……みつ…ひろっ…グスッ…」



日「返事は?」



「…うんっ………がんばるね」




ギュゥッ




日「よく出来ました(^^)」



「ありがとう…」



日「ねぇ…キス、していい?」



「(…チュッ)」




日「ありがとう(^^)じゃあお礼に…」






チュッ





チュッ







「……んんっ…」



日「…ん…」





ありがとう…光啓…




こんな私を必要としてくれて…




光啓がそばに居てくれるなら何だって頑張れる気がするよ…











日「婚約指成立やな(^^)」



「婚約って////」



日「もうすぐ心も身体も苗字もひとつやな」



「//////」



日「何、照れてんの~?あ、やらしい事考えた?

泉んエッチぃ~♡」



「…違うからねっっっΣ(|||▽||| )」



日「え~?(o´艸`)」



「もう、またからかってっ۹(◦`H´◦)۶」



日「離れるなって…」



「もうっ////触っていいって言ってないっΣ(|||▽||| )」



日「だって久しぶりなんだもん、泉のおっぱい♡

ほんとは嬉しいんでしょ?」



「もうっ、胸だけだからね!/////」



日「照れてる~♡」