木「吉井さんへのサプライズ、成功してよかったですね」



日「そうだね…これから精神的にきつい事あると思うし、みんなで励ましていかないと…」



木「いいんですか?みなさん達と飲みにいかないで」



日「いいよ…改めてみんなでやるし、今は泉第一だよ…

木村くんこそ行かなくて良かったん?俺ならタクシー拾って戻るのに(笑)」



木「今月末から始まるホールツアー関係の事務処理がまだ終わってないんですよ(;ω;)」



日「まだやってんの(笑)手伝ってあげようか?( •̀∀•́ )✧」



木「そんな事したら栗原さんの雷が落ちますよ((((;゜Д゜)))」



日「あはは!それは大変だ(笑)」





LIVEも終わり、打ち上げも飲んで食っての大騒ぎでお開きになり、みんなより一足先にホテルへ帰る




愛しい彼女が退院して帰ってきてる…




ライブ中のサプライズ電話だけじゃ足りない…声が聞きたい




主役のいない二次会になって申し訳ないが、パスさせてもらって木村くんとタクシーに乗った




木村くんにあの話を切り出すなら今だな…




日「……あのさ、木村くん」



木「どうしましたか?」



日「うん…ちょっと相談してもいい?」



木「いいですよ。何ですか?」



日「…あのさ…近々、籍入れたいと思ってるんだけど…泉と」



木「………結婚したいってことですよね?」



日「そうだね(笑)」



木「日高さんもそういう歳なんでいいと思いますけど…」



日「けど?」



木「日高さんが言う近々がどれくらいなのか…タイミングとかは僕よりも栗原さんの方が権限ありますし…」



日「あーそこは心配しなくてもちゃんと栗ちゃんにも相談するよ(笑)」



木「僕はかまいませんよ…吉井さんも大変な状況なんでその方がお二人にとって最善の道になるなら…」



日「うん、ありがとう…さすが木村くん」



木「初めて褒めてくれましたね」



日「えー結構褒めてるんだけどなー…伝わってないの?(笑)」



木「日高さん、遠回しすぎるんで(。-_-。)……あ、着きましたよ」



日「ありがとうございました」



木「これで…領収書お願いします」











prrrr…




日「出ねーな…寝てる?」



「……もしもし…光啓?」



日「うん…ごめん、起こした?」



「んーん…喉乾いてたからちょうど良かったよ」



日「そっか……あ、おかえり」



「ただいま…打ち上げは?」



日「うん、今帰ってきたよ…泉の声が聞きたかったし♡」



「さっきライブ会場で喋ったでしょ(笑)」



日「あんなのまだまだ足んないよ…」



「LIVE中の電話…嬉しかったよ…ちょっと、寂しかったから…」



日「そっか、よかった(^^)



「今北海道でしょ?美味しいものいっぱい食べた?」



日「そうだね、昨日今日で色んな北海道の郷土料理食べたよ(^^)」



「いいなぁ~



日「完治したら…2人で行こうか?(^^)」



「うん!…約束ね?」



日「あぁ、必ず叶えような…」












日「ただいま♡」



「おかえりなさい」




ギュッ




日「泉の感触~♡」



「/////」



日「そうだ!はい、お土産だよ」



「ありがとう( *´꒳`*)わぁ、可愛い♡」



日「あと、栗ちゃんから差し入れ」



「わーい♡」




3時頃家に戻ってこれた



泉の柔らかい感触が落ち着く…



差し入れのケーキを2人で食べながら北海道のお土産話などたわいもない話をする




日「そうだ…仕事の事、聞いた?」



「うん…寂しいけど、いい機会だから…休もうって…さとちゃんが…」



日「そっか(^^)…不安?」



「正直言うと…戻れるのかな…とか、戻った所で私の居場所はあるのかな…とか…今度は違う場所で再発したら…とか色々…」



日「………」



「光啓?」





珍しく弱気になる彼女…そりゃそうだよな…




がんはすべて取り除けたとはいえ、体調はまだ不安定だし薬漬けな日々…




笑顔は見せてくれるけど、大好きな…心からの笑顔はまだ見れない




またあの大輪の花が咲いたような笑顔に会いたい…




あの日泉が屋上から落ちるかと思うと怖くて抱きとめる手が震えていた…




俺は泉が側にいてくれないとダメだ…







俺の決意を…泉に、伝えたい