泉にLINEを送って病院へ向かう
木村くんは事務作業のため近くのカフェで仕事しながら待っていてくれる事に
病院のすぐ横の雑貨屋さんを通ると泉が好きそうな月の形の瓶に入った香水を見つけた
俺好みの香りがして買ってしまった
彼女の喜ぶ顔を思い浮かべると抱きしめたくなって足を速める
ガラツ
「は?…居ねぇじゃん…」
病室についたものの肝心な泉がいない…
散歩でもしてんのかな…
院内を探して回る
日「どこいったんだよ…あいつ」
中庭、ロビー、院内カフェ…行きそうな所は探したがいない…
『あら、こんにちは』
日「お久しぶりです、吉井泉どこかで見ませんでしたか?」
『吉井さん?…あ、そうだ!点滴の時間の前に屋上行ったきり戻ってこないので、そろそろ呼びにいこうとしてたんですけど…』
日「けど…?」
『その時の顔が悲しそうな思い詰めたような顔に見えたので…戻ってくるまではそっとしとこうと思ってたんで』
日「屋上……ありがとうございます。呼んできます(^^)」
また1人で泣いてるのかと思うと、いけないとわかっていても走らずにはいられない
ここは10階…階段の方が早いと見て一気に駆け上がる
屋上のドアを開けて見回すと、フェンスの外にいる愛しい恋人を見つけた
日「おいっ!何してんだよ!!!やめろ!」
同時に走り出していて慌てて腕の中に閉じ込める
目の当たりにした光景が怖くて抱きしめる腕が震えてる
「光啓…」
日「何…してんだよ!しっかりしろ!俺がいるって言っただろ!?……俺から離れるなって言っただろ!!!」
「ごめん…でも、指輪…」
日「指輪?」
「付けようとしたら落ちちゃって…あそこに…」
日「なんだよ~焦ったー…」
「でもね、本当は…落ちたら死ねるかな…って思ってた…」
日「……」
「こんな…体になっちゃって…私…なんの為に生きてんだろ…って…」
日「泉…」
「好きな人の子供も産めないのに…光啓に…しがみついてて…いいのかなって」
ギュゥッ
日「もしかして…誰かに何か言われた?」
「………」
日「言われたんだな…」
「違う…ちょっと…自分の存在価値が分からくなっただけ…」
日「庇わなくていい…誰かは分かるから」
「え…」
日「……しがみついとけ、一生。
泉は…ずっとそこにいて、笑っててくれるだけでいい…笑顔の泉が、隣にいてくれるだけで幸せなんだよ…俺もみんなも」
「光啓…っく…」
日「だからもう死ぬ事なんて考えるな…分かった?」
「うん…っ…ごめんねっ…」
日「泣き虫…俺の顔みて?」
「…?」
チュッ
「…////」
日「涙止まるおまじない( *´꒳`*)」
「もっと…欲しい」
日「いくらでもあげるよ…」
チュウッ
チュッ
「…光啓…ありがとう」
日「どういたしまして♡」
日「そうだ、看護師さん探してたで…病室戻ろ…」
「あ、点滴の時間…忘れてたや…」
日「泉」
「ん?」
日「俺がお前を必要としなくなるなんてありえない…
これだけは確かだから…信じて?」
「うん…」
日「よろしいっ♡」
「え、ちょっ…おろしてっ…恥ずかしい////」
日「ダーメ♪」
「うぅ~(´>///<`)」
日「心配かけた罰だから黙って捕まってて」
「わかったよぉ////」
日「おっぱい当たって気持ちいいから
遠回りしていこ♡」
「もぅっ/////」