「じゃあ今からは北川さん独り占め出来るんだ(^^)」
初めてこんな事を言われて少し動揺してしまった…
こないだ飛び込みで来た時、正直タイプすぎてカット中も鏡越しにドキドキした…
日高さんは話してても頭がすごくいい人なんだろうな…と思った
それでいて嫌味なところなくて、話しやすくて、優しくて…それにやっぱりカッコイイ
だいぶ疲れてそうだったから、新しくなったベッドスパを試しにオススメしてみたら予約を入れてくれた
密かに今日まで3週間足らず、日高さんに会えるのを少し心待ちにしていた
「おつかれさまでした~」
日「ん…ごめん、心地よすぎて寝ちゃって(^^;」
「ふふっ、大丈夫ですよ(^^)こちらへどうぞ」
日「店長とか與くんとか出てこないけど大丈夫?」
「ヘッドスパは私か店長がするので、どちらかが施術中の時は寛いでいただけるように基本出てこないんですよ」
日「そうなんだね(^^)俺的には北川さんと二人きりでありがたいけど(笑)」
「またまた~お上手ですね(笑)」
日「え~わりと本気なのに(๑˘・з・˘)」
「お礼にお飲み物のサービスはいかがですか?(笑)」
日「あはは!じゃあコーヒーお願いします」
「ホットとアイスありますけど、どうされますか?」
日「じゃあホットで(^^)」
「少々お待ちくださいね」
日「はーい♡」
浦「ありがとうございました、ヘッドスパどうでした?」
日「初めてだったんですけどヤバいですね!めっちゃ頭スッキリしたし、ハマりそうです」
浦「定期的にするとすごく頭皮も髪の毛も健康になるのでぜひまたお願いします(^^)」
日「じゃあ次はカットと一緒にしようかな」
浦「ぜひぜひ(^^)」
「お会計なんですけど、今回はモニター料金にさせて頂いて2500円でお願いします」
日「え、いいの?」
「はい(^^)また来てください」
日「うん、その時はまたよろしくね♪」
「お忙しそうですし、都合のいい時にお電話いだければ大丈夫ですので」
日「うん、ありがとう」
「お見送りいってきまーす」
カランッ
「今日はありがとうございました。日高さんと話すの楽しくて喋りすぎちゃいました(笑)」
日「あはは(笑)や、嬉しいよ…北川さん喋りやすいから、俺もついつい余計なことまで喋っちゃう」
「莉子って呼んでください」
日「え?」
「あ…///お、お客さんみんな莉子ちゃんって呼んでくださるので、日高さんもそう呼んでくださいっ(´>///<`)」
日「あはは!ほんと可愛いね、莉子ちゃん(笑)」
「それ褒めてます?////」
日「もちろん(^^)そうだ…金曜日って何時にお店終わる?」
「金曜日ですか?今のところ5時のカラーの方が最後なのでスムーズに終われば8時までには終わると思いますよ」
日「そっか(^^)じゃあ…金曜日ご飯行かない?」
「え……」
日「迷惑だったかな?」
「そんなそんなっ…迷惑なんて…ありがとうございます////」
日「もっと莉子ちゃんと話したいなって思って…」
「……わかりました」
日「じゃあ金曜日の8時に酉栄駅で待ってるね」
「はい、ありがとうございました(^^)」
日「こちらこそ、じゃあね~」
カランッ
浦「どうした?顔真っ赤(笑)」
「日高さんに…ごはん誘われた…金曜」
浦「ふーん…行っといで、最後皆川さんだろ?フォローするし」
「でも…いいのかな…」
浦「莉子…あいつの事は気にするな。自分の人生だ、好きなようにやれ」
「……そうだね…せっかくだし、行ってくる」
浦「久しぶりの男からのお誘いだ、楽しめ(笑)」
「あはは(笑)そうするね」
もう一生ないと思っていた男性からのお誘い…
少しの罪悪感と少しの期待が私の中で入り交じる…