旧館を出て外に出るともう後夜祭はフィナーレの真っ最中だった
俺も紗矢香も千晃達もとても参加する気分にはなれずに学校を後にした。
少し興奮気味だった千晃を西島が送っていくと秀太、宇野、徹、想太も一斉に解散し、
学校の裏の公園に二人きりでベンチに腰掛ける
日「ちょっと落ち着いた?」
「うん…ありがとう」
日「愛するハニーのためなら例え火の中水の中♡」
「またそんな事…////」
日「でもよかったよ、無事で…」
「でも……胸とか…触られたし…」
日「堀田の野郎…๛(º言º)
……でも、逆にそれで済んでよかったよ…それ以上されてたら間違いなくあいつ半殺しにしてたわ…
や、半殺しじゃ足りねーな( °Д°)」
「ごめんね、頑張って抵抗したんだけど……それと…ありがとう、助けてくれて」
日「謝る事なんかないよ……
ねぇ…俺の事、 呼んでくれてた?」
「うん…/////」
日「そっか…紗矢香のナイトになれてよかったよ…ありがとう」
「光啓…」
ちゅっ
「/////」
日「帰ろっか(^^)」
「うん……」
紗矢香と手を繋いで駅を目指す
日「お、あと3分で来るな…」
「……」
日「紗矢香?」
「…………にいて…」
日「え?」
「今、お母さんから連絡あって…仕事で上の人から接待出てほしいって言われたみたいで…帰れるか分からないって…」
日「それって…」
「…1人でいるの…怖いから…一緒にいて…くれないかな?」
日「お姉さんや與は?」
「今日の事…お姉ちゃんと真ちゃんには知られたくないの……心配かけたくない」
日「わかった……俺ん家、今日から親と姉ちゃん旅行でいないんだ…来る?」
「……うん」
日「今日、紗矢香のあんな姿見て…もう限界だから……たぶん…俺、色々と我慢できなくなるかもだけど…」
「……うん……いいの////」
日「怖くない?」
「…光啓だったら…大丈夫…」
日「じゃあ…行こっか///」
まじかまじかまじかまじか…!!
袖をきゅっと掴まれてそんな事言われたもんだからもうダメだ…
予想してなかった展開に鼓動が早くなる俺の心臓
それと同時にもう俺の頭の中は別の事でいっぱいで…
けどあんな事があった後なんだ、俺に触られるのもホントは怖いよな…
本能は今直ぐにでも紗矢香を抱きたいけど、泣かせるような…怖がらせるような事なんてしたくないから…
どうか俺の理性よ言う事聞いてくれっ!
紗矢香の手を取って、指を絡めて俺の家へと歩き出す
日「ついたよ…」
「うん」
日「たぶん、玄関入ると止められなくなりそうだから…最後の確認…ほんとにいいの?」
「……うん、大丈夫……」
ガチャッ
「…お邪魔します…」
日「うん、どうぞ(^^)」
パチンッ
ドサッ
「……!…んっ」
日「…ん……」
リビングに入って電気をつけるともう頭の中は紗矢香だけで…
ソファに押し倒してキスをする
啄むようなキスを何度も何度も…
「はぁ…はぁ…」
日「紗矢香……」
「みつひろ……」
日「愛してる……」
「私もだよ/////」
可愛い返事をくれた唇に今度は深いキスを送る
甘い…甘い空気に俺のなけなしの理性がぶっ飛んだ…
日「紗矢香……いい?」