「光啓……赤ちゃん、できたみたい」


「まじで?」


「うん…////」


「よっしゃー!胎教のために

いい曲いっぱい作んないとなー♡」


「気が早いよ(笑)」


「ははっ…ありがとう…泉も、

これから生まれてくる子どもも絶対幸せにする」


「光啓……こちらこそ…

私はもう十分幸せだよ?(笑)」


「もっとだし( •̀ω•́ )✧」


「ふふ♡( *´꒳`*)」












「ん…」




夜中に喉が乾いて目が覚めた




随分と幸せな夢を見ていたような…




水を飲もうと上半身を起こそうとしたら下腹部に痛みが走る




痛みで手術が終わったんだと感じる




そして…子どもが産めない体になっているとう事も…








日「子どもできたらなんて名前にする?」


「え、早くない?(笑)」


日「いいの~!(๑˘・з・˘)考えるの楽しいやん」


「ん~…思いつかない(笑)」


日「いずみ・みつひろからそれぞれ取るのは?」


「……………いい名前思いつかないから却下(笑)」


日「え~(๑ ー̀εー́ ๑)」


「拗ねないでよ( -"- )」







「……っ……っく…」




いつかのやり取りが蘇って涙が出てきた



止まるどころか溢れてくる




「…っく…うぅっ…」






外に漏れないよう…声を押し殺して泣いた












「パパー!」


「ただいまー♡いい子にしてたかぁ~?」


「うん!いっぱいねーおてちゅだいちたー!」


「えらいなぁ!じゃあただいまの抱っこだー(≧∇≦)」


「わーい♡」















幸せな夢から目が覚めた




俺の願望が夢となったのか…はたまたこの先にちゃんと希望がある事を神様が教えてくれたのか…




泉……




今1人で何を思ってる?




もしかして泣いてるんじゃ…




みんなが来ていた時は気丈に振舞っていたけど、相当辛いに決まってる




彼女が家に戻れるまで…傍で寄り添ってやりたいけど、仕事もあるしまだツアーもも残ってる…




みんなと談笑してる合間の悲しい表情ばかりが頭ん中を巡る





俺は何もしれやれない…代わってもあげられない…





抱きしめて全てを受け入れてあげるしか出来ない…








目が冴えてしまったからベットサイドに座ったまま少し考える





闘病前のイキイキした写真を見つめる






この先も…こいつを絶対守っていく…




守って行かなきゃ…いや、守りたいんだ…俺が




どんな悲しくて辛い現実からも…











日「乗り越えような…一緒に」