日「実はさっき…泉の地元の友達から電話が

あったんだけど、急に顔色が変わったから

どうしたのか聞いたんだ」




浦「うん…」




日「ちょっと前に学校で撮影したことあっただろ?

あの時に泉と喋ってた吉澤さんって覚えてる?」




與「泉ちゃんの事好きやった人やろ?」




日「うん…亡くなったんだって」




宇「え……」




西「なんで…そんな事に…?」













宇「そんな事があったんだ……」


    


末「ごめん、言葉が見つかんない……」





こないだの出来事をみんなに話した…




泉は気になってるのに俺の為にあえて気にしないようにしていたから、自分を責めている事…




西「日高、お前は大丈夫なん?」




日「…泉は俺が傷つくと思って、気になるけど深入りしようとしなかった……俺が変な嫉妬するから……俺がっ……」




自分が吉澤さんに対して嫉妬心をださなければ…

俺の器がもっと大きければ、泉は気兼ねなく話を聞けていたかも……

もっと心の中に踏み込んであげられたのかもしれないと思うと涙が出る





浦「日高、それは違うよ……」




日「直也くん……」




西「うん…泉のせいでも、ましてや日高のせいなんかじゃない……不運が重なってしまっただけだよ……」




日「西島……」




宇「にっしーのゆう通り……

それに、泉はそんな日高くんだから好きでいるんだよ?」




伊「そうだよ……泉はヤキモチ焼いてくれるだっちゃんが可愛いっていつも言ってるよ」




日「宇野…千晃…」




與「泉ちゃん……今日歌えるやろか」




伊「泉のパートは私と宇野ちゃんでフォローするよ!」



宇「任せて!」




佐「ありがとう!MCは最悪参加しない手段もあるから、浦田さん…泉を見て無理そうなら上手い事下げてもらっていいですか?」




浦「わかった。任せて」




西「日高も…そん時は泉の傍にいてあげな?」




日「ごめん、ありがとな。みんな……」




與「謝んなや。辛い時は無理せんで。お互い様やで」





みんなの優しさが温かい……















部屋に戻ると少し落ち着いた泉と栗ちゃんにみんなの声を届ける




栗「ほんとにいい関係になったね、みんな…… 

じゃあ、私はスタッフ集団に事情説明し準備してもらうから。

日高くん、泉ちゃん任せた」




日「ありがとう……栗ちゃん」




栗ちゃんが部屋を出ると同時にまた泉をきつく抱き締める





日「ごめんな……俺がもっと寛大なら泉も吉澤さんの話ちゃんと聞いてあげられたよな……」




「……光啓の……せいなんかじゃないよ」




日「ありがとう……ちょっと落ち着いたみたいだね」




「うん……まだドームツアー始まったばかりだもん、いつまでも泣いてなんかいられないよ」




日「無理……すんなよ?」




「うん、大丈夫。乗り越えなきゃね」




日「辛い気持ち……押し殺す必要なんてないからな?俺がついてるよ……メンバーもスタッフもみんな」




「光啓……ありがとう」




日「泉……」




少し腫れた目で切なげに微笑む彼女の頬を両手で包んで優しく口付ける




少しでも安心してほしくて、再び抱き締める








佐藤ちゃんの気遣いで呼んでくれたタクシーで他のメンバーとは別に2人でリハーサルに向かった。