「けっこう濡れちゃったね~」



日「はい、これ羽織りな。ちょっと透けてる」



「ほんとだ////ありがと」



日「…泉」



「きゃっ」





泉のマンションに着いて堂々と正面玄関からロビーへ入る



雨で少し湿り気を増した泉の服が透けてるから着てたパーカーをかけてやる



照れた泉が可愛いくて腕をひっぱって抱きとめる



少し髪が濡れた彼女の頬を両手で包むとそのまま唇にキスを落とす。




日「部屋入ってシャワーしないと風邪ひくね」



「うん////」






泉の部屋に着いてからシャワー済ませる。



泉の家に泊まる時用に置いてあるお揃いのスウェットを着て寛いでるとAAAのメンバーのみのグループLINEに宇野から何やら情報が入る。




泉!日高くん!

2人のブログ、まだ3時間くらいしか経ってないのにめっちゃコメントきてるよ~

ちょっと読んだんだけど、みんな応援してくれてるよ!

だから自信もちなよ、泉!




LINEに気づいてない泉に宇野からのメッセージを見せると安心したように控えめに微笑んだ。




ありがと宇野ちゃん。

ちょっと安心したよ…

みんなもありがとね、気にかけてくれて。

辛くなったらまた相談するね♪




泉がそう返信すると寝転んでる俺に抱き着いてきた。




日「どうした?」




「何か、さっきので安心したら……くっつきたくなった////」




日「そんな可愛いこと言うと襲うで」




「……いいよ////」






スマホの電源を切りながら小さく発せられたその言葉を聞いて俺のあっちのスイッチは完全にONに。




LINEにはみんなから色々入ってるが、一切読まずに




今から俺たち音信不通だから!





と返して電源を切って泉を抱きしめると耳元で囁く




日「泉が可愛い過ぎるから……責任とってよ」




「…………じゃあ、光啓も責任とって///」




日「俺も?」




泉がおもむろに上着のファスナーを下ろして俺の手を胸に当てる




日「/////」




「こんなにドキドキさせてる責任……とってよね////」




手のひらに伝わる柔らかい感触に、たまらず彼女の上着を剥いで押し倒す




目の前の何よりも愛しい存在を見つめると徐々に耳が赤くなって目を逸らす彼女




日「逸らさないで……」




「あんま見んといて////

そのおっきい目で見つめられると何にも考えられへんくなる……」




日「……何にも考えないで、俺だけ感じて」




「……うん」







日「愛してる……この先、何があっても」








深いキスが始まりの合図……




夏の短夜はどこまでも甘いムードと共に更けていく……






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さっきまで笑ってた空から通り雨
ため息で濡れたおろしたてのシャツと靴と
うつむいて良く見えなかった君の頬

手を繋いだ瞬間 街を静けさが包んだ
永遠に感じる様な数分間 胸が疼くんだ
あぁ今日は 遠回りして帰ろうか
あの坂道登ったら ねぇ何から話そうか
並みを揃えて歩こう

急ぐ事なんて一つもないから
頼りなく僕を掴む手も
暖かいと思えたから

明日晴れたら 少し遠くまで行こう
ため息も涙も届かない所へ
鼻歌に乗せた ラブソングなぞって
君の笑顔一つ増やしに行こう

さっきまでの通り雨が嘘みたいに晴れ
顔を出した星空のパレード
明日の足音から逃げる様にこの空の終わりまで行こう

当たり障りの無い会話ばかり
不器用な作り笑顔の間違い探し
どんな話だって聞くよ 手を繋いだまま
まぶたの裏側から心の中まで全部に君がいたから

痛みまでは消えなくても
優しさで覆えば楽になるでしょう
その横顔も小さな手も
守りたいと思えたから

明日 雨なら 少しゆっくり話そう
君のいる今を確かめながら
お気に入りだった映画でも見直して
君の語る夢に色をつけよう

明日晴れたら 少し遠くまで行こう
ため息も涙も届かない所へ
鼻歌に乗せた ラブソングなぞって
君の笑顔一つ増やしに行こう

明日がもしも 金輪際来なくっても
今日が終わるまで君の側にいよう
確かな事が一つだけあるよ
君と生きる今を守り続けよう


SKY-HI/「明日晴れたら」