移動中泉が誰かと喋る声が聞こえたから、振り返ると男と仲良さげに喋ってた…




気にしないようにしてたけどボディタッチが多いしすごく仲良さげだしで、もはや気にしないようにする方が無理だった




いけないと思いながらも呼びに行くふりして割り込んだ。




高校の同級生か……




きっと俺の知らない泉を沢山知ってるやつだ。




チェック待ちの間もずっと泉と喋ってる……




みんなも少し気になっていたようで宇野が口を開いた




宇「ねえ、さっきから泉とずっと喋ってる人誰?」



日「この学校の先生で吉澤さんていうらしいよ。

移動する時に泉を呼びに行ったら、仲良さそうに喋ってたから聞いたら高校の同級生なんだって」



末「へえ~そんな偶然ってあるんやな」



伊「ねえ、でも何か近くない?

それにここで撮影始めてからもうずっと泉にべったりだよ。

だっちゃんいいの?」



日「………………」



宇「うわ、すっごい気にしてる(笑)」



末「かなり仲よかったんやろうな、距離もやけど何か泉からのボディタッチも多いな」



浦「泉の方は無意識だと思うけど吉澤さんの方は完全意識してるっぽいね」



西「なんか吉澤さんの泉を見る目が好きな子見つめてる目してる」



與「日高割り込んで来た方がいいんちゃう?」



日「………………」




西島の言う通り、吉澤さんの泉を見る目は俺も気になっていた。



メンバーが2人に視線をやると坂井さんが何やらコソコソと話しかけている




『そうだ吉井さ、今晩時間ある?飲みに行かない?』



「今日?!今日はちょっと……」



『そっか。忙しいもんな……いつならいける?』



「今ツアーだったり色々スケジュールが立て込んでてさ……あ!明日みんなで飲みに行くんだけどね、吉澤くんもどう?」



『いや、その……出来れば2人がいいんだけど』



「え…………」



『忙しいのは分かってるけど、どうしても吉井と2人で会いたい』



「……ごめん、ちょっとまだスケジュールわからないから考えとくね……」



『わかった。これに連絡して?待ってる』





宇「何話してんだろ……泉ちょっと困ってる」



與「しかも何か紙渡してるで!あれ絶対番号やで」




話が見えないもどかしさにだんだん俺の顔つきが険しくなるのを察したのか直也くんが2人の方へ。



俺達はその行方をただ遠目から見守る。






浦「お話し中すいません、監督さん呼んでるので連れて行きます」



『すいません、話に夢中になってしまって』



浦「いえいえ、では。泉行くよ」



「え…、直也くん?」



浦「……」



「……」



「直也くん…ねぇ、どうしたの??」



浦「……あの人とすごい仲良さげだったから、日高もみんなも気になってる」



「え……」



浦「日高……口には出さないけどきっともやもやしてるから、ちゃんと話せよ?」



「うん…」




吉澤くんと久しぶりに会った事が嬉しくてついつい周りが見えずに話し込んでしまっていた…




みつの気持ちを考えてなかったんだ…








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