そして泉のオススメスポットもラストに。




日「次はどこ行くの?」



「秘密♡」



たわいもない話をしながらただひたすら目的地へと向かう。



満腹になったのと車の心地よい揺れに眠気がくる……



「みつ眠い?寝てていいよ。」



日「ごめん、泉。ちょっとだけ……」



「忙しくてあんま寝れてないのは知ってるから(笑)

気にせず寝てや?」



日「ありがと……」




彼女の言葉に安心したとたん意識が遠のい

て行く……











「みつ……着いたよ、起きて」





私が大好きな夜の港にやって来た。



高台のような派手な夜景ではないけど、静かな海とその向こうに見えるライトアップされた水族館と観覧車が綺麗でお気に入りなんだ♪



そろそろ隣で気持ちよさそうに眠ってる、忙し過ぎな猫ちゃんを起こさないと(笑)





「みつ、起きて」



日「…………」



「おーい、みつひろくーん?」



日「………………」



「日高くーんっ」




かばっ



「きゃっ」



日「あはは!びっくりした?(*≧∀≦*)」



「も~、心臓に悪いわぁ……着いたよ」







車を降りて、誰もいない船着場に2人並んで座る。



2人だけの空間が心地好くて……幸せで……がっしりした肩に頭を預ける



同時に程よい重みが加わって、手の甲にも暖かい温度が重なる。




「キレイでしょ?ここ」



日「うん。大阪の夜の港とか来たことないからちょっと感動したよ…あ、あれ海遊館だ」



「モデル時代ね、落ち込むとよくここに来てたんだ……」



日「落ち込む事あったの?」



「そりゃあるよ(笑)自分の容姿に自信がもてなくて何着ても着こなせなくて、どんどん自分が嫌いになって。

そのうちに笑えなくなって、逃げ出したくて……

でも松浦社長やさとちゃんへの恩を仇で返すことはしたくなくて……

そんな時休みがあると必ずここで色々考えてた」




ぎゅっ




「みつ……?」



まだみつに話してなかった事を話すと、みつが力一杯抱きしめてくれた。

6月とはいえ海風で少し冷えた体を暖かい感触と大好きなフレグランスの香りが包んでくれてる。



日「でもそれを乗り越えたから今のキラキラした泉がいるんでしょ?」



「そうやね(^^)乗り越えられたのも、有沙やみっこのお陰なんだよね……

ほんと2人には感謝しかないよ」



日「じゃあ俺も感謝しなきゃね、2人に」



「なんで?」



日「だって……そこでもし泉が逃げ出してたら俺達出逢えなかった。

こうして泉を好きになる事も、抱きしめる事も出来なかったってことでしょ?」



「みつ……」



日「ちょっと寒い?体冷えてきた。車戻ろうか」



「うん」








車に戻るとみつが天井のサンルーフを開ける



後部座席に移動して、サンルーフから見える星空を眺めてると不意に視界が塞がれて……みつの唇が私の唇を捕らえた



「……ん////」



流星のように次々降り注いでくるキスにもう力が入らない。



みつの唇の行方に身を任せると首筋、肩、鎖骨……



徐々に下りてくるキス




そして……




後部座席の背もたれが倒れされて……




「あっ……ちょ、ちょっと待って!!」



日「嫌?」



「嫌」



日「……わかった( •́ㅿ•̀。 )」



「ちゃうよ……ここじゃ嫌って事やで」



日「ホテルならいい?」



「いいよ/////」



日「みんないるホテルじゃなくてさ……

ここ来る途中にあったあのキレイなホテル行こっか?」



「うん……/////」




たまにはいいよね…



甘いムードの中で、思いっきり彼を感じたいな。



周りなんか気にせずにみつと思いっきり愛し合いたい…






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