キーンコーン




光「よし!秀太!千晃!じゃあなっ!」




千「え、早っ!」




秀「三浦さんと一緒に帰りたいから女子に捕まらん内に校舎出て待ち伏せするんだって」




千「なんかストーカーみたい」




光「誰がストーカーだ!(òロó)」




秀「言ってやるな(笑)こいつなりに必死なんだよ」




千「でも今日紗矢香バイトだから急ぐはずだけど(笑)」




光「なぬ!Σ(゚ロ゚;)
あ、俺チャリだから送ってくよ~て誘うからいいもんっ」




千「がんばれ~(^_^;)」




光「おう!じゃあなっ( •̀ω•́ )✧」






こないだの紗矢香ちゃんとの帰り道の幸せな気分が忘れられずに、今日は絶対一緒に帰ると決めた。




女子に捕まらないようにダッシュで教室を出て、廊下を走るな!と怒る浦ちゃんを軽く交わして玄関で靴に履き替える。




紗矢香ちゃんはバイトがある日は正門じゃなくて東門から出る事が分かってるからそこで彼女を待つ。



足音がしてぱっと見ると、来た……俺の天使♥





光「さーやかちゃん♪」




「……っ!日高くん!?」




光「びっくりした?(*´罒`*)
……また一緒に帰りたくてさ」




俺がそう言うと当たりをまたキョロキョロと見回す紗矢香ちゃん。
何をそんなに気にしてるんだろう…




「私今からバイトだよ?しかも電車だし……」




光「うん、いつもバイトある日は1人でしょ?寂しいじゃん。隣が空いてるなら居させてよ♪」




「日高くんがいいなら……いいよ」





よっしゃー!!




駅までは徒歩10分。




10分間の幸せありがとう!神様!




光「駅までの抜け道知ってるけど、行ってみる?」




「そんなのあるの?知りたい!」




光「そこなら早く駅つくからさ、少し話がしたいんだ……」




「いいけど……でも何で私と一緒に帰りたいの?
日高くんと帰りたい子ならわんさかいると思うけど……勘違いされてもしらないよ?」




光「俺は紗矢香ちゃんがいいの♥
それにさ、言ったでしょ?勘違いしてほしいくらいだよって」




「それって……どういう意味?」




光「わかんない?ならまだまだだね、俺は♪」




「……ごめん」




光「何で謝るの?(笑)いいよ、俺頑張るから♪」




「え……?」





少し困ったように眉を八の字にして疑問を浮かべる少し鈍感な紗矢香ちゃん。




それでも少しだけ俺に気を許してくれてるのか、この後の俺の質問攻めにも嫌な顔せずに答えてくれた。




「あ、こっからまっすぐだよね?もうここでいいよ。この先道狭そうだし……」




光「うん、じゃあまたね♪」




「うん……またね」




光「気をつけてね」




「ありがとう。」





俯き気味だった顔を上げて最後に少し微笑んでくれた紗矢香ちゃん。


はぁ……可愛い(灬ºωº灬)♡




バイトの日は狙い目だな!
普段は宇野が張り付いてるからっ!
あいつは何故か俺を敵視している(。 ー`ωー´)




さっと自転車に跨り駅に繋がる小道を行く可愛い後ろ姿が見えなくなるまで見送る。




帰り道を走ってる最中もさっきの会話が頭を無限ループする(笑)
紗矢香ちゃんはAAAが好きだと言うことがわかった。




よし、帰ったらソッコーでダウンロードしまくろう(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
好きな子の好きな音楽は共有したいもんね




しかし、なかなかの鈍感さんだな。
そんな所も好きだけど。





「言ったでしょ?勘違いしてほしいくらいだって」



「それって…どういう意味?」




結構アピールしたつもりなんだけどなぁ~(^_^;)
なんとなく西島が言ってた一筋縄ではいかないって意味がわかった気がする。




多分、自分に気があるやつがいると思ってないんだ。
まだ俺の本気が伝わってないということだよな……




ならもっとわかりやすくアピールするのみだな!( •̀ω•́ )✧( •̀ω•́ )✧