雨西「新シリーズ、始まる――。「クリード ~チャンプを継ぐ男~」が今年最後のレビューだな」
映子「世界的大人気の「ロッキー」シリーズ。その新章として、宿命のライバルであるアポロの息子が主役の物語よ」
雨西「まさに男の熱い映画だったな。単純に燃える映画はひさしぶりだったし」
映子「ストーリーもわかりやすかったしねー。かませ犬から這い上がったロッキーを踏襲してる辺りがグッドだわ」
雨西「最初にシルベスター・スタローンが登場した時はさすがに老いたなぁって思ったけど、その老衰さをしっかり話に活かしているしな。この年齢になって、少し演技がうまくなった気がするな」
映子「各所にオールドファンがにやりとできるシーンもあったりね。まあ、どうせなら生卵の一気飲みや、ランニング中にリンゴをパスされるのがあって欲しかったけど」
雨西「この手の映画はどうしたって旧作と比較されるのが宿命だけど、そういう意味では対戦相手がアポロほどに迫力がなかったのが残念だな」
映子「あー、わかる。映像が荒いせいもあるけどマウスピースがまるで白い歯を見せてにやりと笑ってる感じのアポロって、すっごいオーラがあったもんね」
雨西「というわけで、評価は「★2つ」かね。続編とかはわからないけど、スタートとしては合格点の内容ってことで」
映子「私も帰ってからさっそく照明のヒモを相手にスパーリングしよっと」