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気分:少しばかり早起きしてパンを作ることができたのなら大安吉日。

 

食パンが無くなってしまったのでこのままでは朝食抜きになってしまう。

 

朝食など食べたこともなかった中学生時代くらいまでであれば

全く問題はなかったのだけれど、いい年になってきたので

朝ご飯を食べないとお昼までの元気がなくなってしまう。

 

しかしながら、食パンを買っているスーパーは10時開店なので、

そこまでいくと私の中での朝食の時間を脱してしまう。

 

ということで、Youtubeで見てから気になっていた

「フライパンだけで作るパン」を朝から作ることにした。

 

フライパンは食べられるパンではないが、パンを作ることは出来るパンなのだ。

 

「パンはパンでも食べられるパンを作ることができるパンは?」という

なぞなぞがもしあればフライパンの一人勝ちだ。

 

これまで例のなぞなぞでずっと除け者扱いされていた

彼にもようやくスポットライトをあてることが出来るだろう。

 

「パンが無ければ朝から作ればいいじゃない。」こんなアントワネット様だったら

国民からも好かれ、革命も起きず、ギロチンはパンを切るために使われていたに違いない。

 

とはいえ、問題は朝食までに間に合わせられるかというところなので

発酵やらなんやらで朝食を脱してしまっては意味がない。

 

私の中での朝食のタイムリミットは9時。

 

そんなことを目覚めてから1分も経たないうちに考えていると

だんだんと目覚めてくるので食パンを切らしてしまうことが

脳みそを朝から活性化させるための手伝いになるのかもしれない。

 

なんてことを考えてはいなかった気もするが、起床時間は7時半くらい。

あと1時間半もあれば余裕だ。

 

なんてったって今回選んだレシピは

ドライイーストも発酵もオーブンもいらないお手軽レシピだからだ。

 

起床から10分ほどでパン作りを開始する。

 

作りながら「これはもはやパンとは言えないのではないだろうか。」と

一瞬浮かんだ言葉も一緒に強力粉の中に混ぜ込み作っていく。

 

作ると言っても水をフライパンで水を沸騰させ、

塩とオリーブオイルを加えてそこに強力粉を入れて混ぜて少し冷ますだけ。

 

触れるくらいになったら最近買った綿棒で形を整え、

お茶碗で型を抜き丸く成型する。それをフライパンで焼いて少し焦げ目がつけば完成だ。

 

少しばかり丁寧に工程を書いても200字足らずで書けてしまった

これはたぶんパンではないのだろう。

 

そんなこんなで9時までには間に合わすことが出来た。

 

味の感想は、

 

食べた瞬間インド人の汚れ切った歯を回顧した。最悪だ、

これは私がずっとインドで食べていたチャパティとかロティと言われるものだ。

 

あれほど憎んでいたインド人が作っていたものと全く同じ味を再現できてしまった。

きっと彼らも全く同じ工程で作ったのだろうというくらいの再現度。

 

インドの食事に興味があって本場のチャパティが食べたいから

インド旅行に行きたいという変わり者がもしいたらウチに来て欲しい。

 

完全に再現ができたからもうインドに行く必要はない。

インド行きの芽は早めに摘んでおきたい。

 

私は早起きして自らでパンを作り、焼いて食べるといった優雅な朝食を期待していたのだ。

 

どうして彼らの顔を思い出さなくてはいけないのだろうか。

思い出の味は「おふくろ」と名の付くものだけでいい。

 

しかしながら悔しいかな、数枚完全再現チャパティを食べていると、

なんだかカレーが食べたくなってきてしまった。

 

10時を過ぎ私の自転車は近所のスーパーに向かっている。

もちろんカレーを買いに。

 

generation prompt:

Oil painting style depiction. Marie Antoinette stands in the posture of the Statue of Liberty, wearing her elegant dress and with a crown on her head. A gentle smile appears on her face, and she holds a loaf of bread in her right hand. Her joyful people crowd around her, and angels with wings as symbols of freedom dance around her. In the background, magnificent buildings and gardens are depicted, with the beautiful colors of the setting sun.