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気分:アラームが鳴る前に起きられたなのなら大安吉日。

 

 

本当の意味で”自分だけしか持っていない考え”というものはあるだろうか。

 

 

いままさに大考察時代が訪れている。

 

元を返してみれば考察ブーム時代は今に始まったわけではないように思う。

考察に似た言葉として推理があるが、推理ドラマなどは大昔から流行り続けている。

 

ドラマで言えば「VIVANT」や「真犯人フラグ」などが記憶に新しい。

さらに重厚なストーリーの漫画や最近ではMVにも考察する人たちが現れている。

 

この考察ブームを推し進めたのは間違いなくSNSの発展であり、

誰でもいつでも簡易的に相互に意見を出し合えるようになったからだろう。

 

個人的にも考察動画を見ることは好きだし、先の読めないドラマなどについても

Xで考察を展開して多くのリポストを集めている人の意見を見て納得したりしている。

 

さらにYoutubeで言えば、

考察動画についているコメントの中でも多くのいいねがついている考察コメントを見て

さらに納得度を高めたりしているので、私もまさに考察時代ど真ん中に生きている人間であることは間違いない。

 

 

つい先日アップロードされたヨルシカの「晴る」のMVを見た。

「春泥棒」を彷彿させるような3Dアニメーションで作られた4分半の作品。とんでもなく素晴らしい。

 

ヨルシカと言えば歌の人気もさることながら、他の歌手よりも考察班が多くいることでも有名である。

歌詞の難解さやそれに伴う精巧に作りあげられたMVの内容から考察魂を揺さぶっているのだろう。

 

 

https://youtu.be/CkvWJNt77mU?si=rehC1H1z4D_ZPJGF

 

アップロードされた日に視聴しメッセージ性の強いMVにも感銘を受けいろいろと考えを巡らせた。

あの演出にはどんな意味があったのだろう?時代背景は?歌詞の意味は?などなど

 

家に帰って再度聞いてみる。次はコメント欄を開きながら見てみる。

すると先ほど自分が考えていた”ような”内容で考察しているコメントが目に止まる。

 

それは、私が考えたよりもずっとずっと明確で納得度の高いものだった。

 

それを見たときにふと「そうそう、そう考えていたのよ!」という

自分の中で達していなかった部分があるにも関わらず人に補っておきながら、

さも自分の意見の代弁者になってくれたような気持ちになってしまう。

 

ただ、これはまだまだ良いほうで考えもせずに考察だけを見てしまっていることも多い。

 

自分の意見もないまま他人が熟考した内容を自分の意見としてしまう。

それでは自分では何も考えていないことと同じで思考は止まり他人の思考に溺れていく。

 

 

以前「君たちはどう生きるか」を鑑賞した際のことを思い出す。

 

事前情報が一切公開されず見た後にも箝口令により内容が出てこない異例の状態。

一切、情報が入ってこないまま見終わった後あーでもないこーでもないと意見を交わし合った。

 

時間が経ちネット上にもぽつぽつと考察がで始めたものを見てみると

あのとき熱く議論を交わしていたような私の考察一切ない、誰もそんなこと言っていない。

 

何とも新鮮な感覚だった。たしかにあのとき何のバイアスもなく鑑賞し意見することが出来た。

だからこそ自分なりの完全オリジナルの意見を出せたのだろう。

 

しかしながら現代においてはいわゆる権威主義のような”声の大きな人の意見”が正しいとされがちだ。

 

Xのリポスト数、Youtubeのイイネ数はより数字を稼いでいるものが優先的に表示され、

少数派の意見は誰にも見つからず、そうした少数派はやがて多数派に吸収されていくように思う。

 

 

でも、誰よりも自分自身が一番知っており、どんな考察班にも引けを取らないコンテンツがある。

 

”自分の人生”についてだ。

自分自身のことは誰よりも自分が知っており、他人が自分のことを自分以上に詳しくなることなんてあり得ない。

それにどんなコンテンツにも引けを取らないくらい考察のやりがいだってある。

 

 

何でこの性格にになったのだろう?

 

あの人を好きになったのはなぜだろう?

 

この先の人生はどうなっていくのだろう?

 

 

自分を一つのコンテンツとして見たとき他のことに目がいかないほど考察のしがいがあるように思う。

だけれど、みんな”自分なんて面白くない”と決めつけ外のコンテンツにばかり目を向けてしまっているようにも思う。

 

自分自身に向けられた自分への意見は紛れもなくあなただけしか持っていない意見。

他人から鑑賞されることもなければ、イイネやリポストされることもない。

 

大考察時代だからこそ、自分自身のことを考察するコンテンツの一つにしてみては?

 

という提案でした。

 

 

 

イメージ画像生成プロンプト:From th
e deck of their ship, the captain watches as a variety of pirate ships, each one visually unique and boasting different styles and variations, race towards a single island in a fierce competition for the ultimate prize. The stylistic rendering of the ships adds to the excitement of the race, with some ships appearing sleek and modern while others are adorned with intricate details and decorations.