「今日晩ごはん何がいいのー?」
母親によく聞かれていた質問をふと思い出す。
『なんでもいいよー』
「なんでもいいが一番困るのよ~。」
そんな取止めもない生活の中でのワンシーン。
いまはふたり暮らしで主に私が料理を作っているのだけれど、
毎日献立を考える大変さというものを身に沁みて感じている。
料理を毎日作ることって本当に大変だ。
お給料も発生しないくせに、
「何か美味しくない」
なんてクレームもくらうような大変な役回り。
お金を貰ってだってやるかどうか考えるくらいだ。
あのときは、本当になんにも考えずに「なんでも良いよ」って答えて、
食べたい物があるときは、たいてい焼肉かお寿司とかそういう派手なもの。
(冷蔵庫の中に入ってる食材で作れるもので)
という母親のカッコ書きを読み取れなかった若さに少し恥ずかしくなる。
いまあの時代に戻ることが出来たのなら、冷蔵庫の中身をじっくりと見てから
自分の頭の中で献立を考えて「今日は〇〇の気分!」なんて気を使う事もできるのだろうか。
今更になって「母親のことば」が胸に突き刺さることが増えてきている。
これも一つ大人になったと言える指標なのかもしれないと、そんなこと思ってます。
母は存命です。週末久しぶりに実家に帰ろうと思います。