HI-FIVE

IS

COMIN'!!!!


2010.11.03.OUT!!!!



$DABO Official BLOG『PAPER MOON MAN』powered by アメブロ


1. カタパルト・デッキ

2. サンテグジュペリ(夜間飛行)

3. ラップ現象(降臨なう)

4. デッパツ進行

5. ケツにマシンガン

6. Love and Hate(ニコイチ)

7. TEST Mi feat.RYO the SKYWALKER

8. I REP / DABO, ANARCHY, KREVA

9. AZS feat.Kj from Dragon Ash

10. オレヨマケンナ。

11. お江戸花吹雪

12.SWEET 90's BLUES feat. SUIKEN,K-BOMB

13.KO-KO-DA (エピローグ・ソング)



当の本人による全曲解説 その1

カタパルト・デッキ

Produced by DJ WATARAI



はいほー。おダボ降臨。全曲解説とか言ってやんのかよマジで野郎とか思ってたそこのあーた。やりますよ。ええやりますともさ。お付き合い願いまっせ皆様方!ほないこけー。


さぁ記念すべき第一回、曲はこれですドン。「カタパルト・デッキ」。なんでしょう。なんですかカタパルトデッキとは。ハイ答え。ガンダム用語ですねこれは。カタパルトというのは空母の甲板なんかについているアレで、戦闘機が飛び立つ時の助走距離を省くため機体自体をレールに乗せてぐわっと押し出す装置ですが、アレをガンダムに出てくる戦艦とかが備えてるわけ。モビルスーツ(ゆーたらロボットね)を空に飛ばすためにね。それがカタパルトデッキ。子供時代をガンダムに犯された世代のキーワードだね。嬉々としてお台場に実物大ガンダムを見に行く世代。自宅に自分の背くらいのシャアザクを飾る世代。アラフォーっつーの?その世代をREPするボキャブラリーなわけよ。ちなみにニトロのスウォードの1stにもあるんだよね、「カタパルトデッキ」って曲。彼は俺よりはるかにガンダムマニアなので非常にらしいタイトリングだと思う。俺は「カタパルト・デッキ」ね。・(点)が入ってるのが俺のほうw


ビートはDJワタライ!まあ説明はしませんわ。ワタボーです。チッスって感じだね。俺と言えばのワタくんですよ。基本的にHI-FIVEは俺とDJハヂメがDJワタライを抱き込みながら作ったアルバムなのである。当然複数曲を担当してる。ありがたや~。まぁ太いドラム、男のワンループ、叩き付けるギター、キラキラしたウワモノ、ザッツDJワタライよ。すごくストレートなヒップホップビートだこれは。ザ・正統派。でもアレンジは今っぽい、未来を向いてる。このビートをデモで聴いた時、目を閉じると俺は空港にいた。バカンス?いや違う。シリアスな旅のイメージだ。これからでかい仕事をしにいく男がフライト前に「やったるで」と静かに胸を熱くしている、そんなイメージがふわっと浮かんで、ハヂメの「アルバムの一曲目っぽいね」という言葉もあり、早い段階で俺の中では「アルバムの一曲目」というイメージが固まっていた。そして思い浮かんだのがカタパルトデッキという単語である。飛び立つ、空に押し出されるイメージ。ドープだ。


最近は「言葉のキャッチーさ」を韻よりも優先してて、その作詞スタイルはアルバム隅々にまでいきわたっている。基本まず考えるのがタイトル、次にフック。それからバース。アルバムのジャケット写真が人目を引くようにと考えるように、文字情報からも人目を引くことを考えにゃクリエイティブじゃないんじゃないかと。だから聴いてみたくなる曲名、引っかかる言葉を探す。あと英語っぽい発音を極力抑えてる。舌を巻かない。英語発音を日本語フローに混ぜるとなにやらなめらかでコクのあるテイストになるんだけど、紙一重で笑えたりもする。おめー外人かよみたいな。かっけーやつはかっけーけど、しょぼいやつだと寒かったりもする。つーかシーンの中だけでしか基本は通用しないわけだ、ヒップホップ流のイントネーションとかスラングってのは。「ダボさん、デッパツ進行からファンになった高一です。質問です、ハラッチョボイってなんですか?」「大介、お母さんです。アルバム完成おめでとう。ビガッ、ってこんな時に言うのかしら?」そーいうことよ。


メジャーでやるからにはそれなりの作詞スタイルがあると。それはクレバに教わった。もし日本全国津々浦々、老若男女に愛される音源にしたかったらって話。俺はMIX CDでもラップするし、レゲエのサウンドにダブと呼ばれる世界に一つの音源を録ってあげたりもするけど、それとこれとは別って考え。メジャー用インディー用の作詞法。届けたい層に合わせた言葉選び。俺は不器用なMCじゃないからやれることは全部やる、やってみる。だからアルバム丸ごとどんなにハードなテンションの曲でもヒップホップの人間しかわからないボキャブラリーやキーワードはなるべく使ってない。使ってるところは言葉の響きで意味わかんなくても面白がってくれるかなって狙い。ゲトー発音の英語は少なくして日本人ぽいインチキ臭いカタカナ英語はふんだんに。日本語が日本語のまま届くリリック、一曲の中で9割は意味わかってほしいっつーか。普通にいつも通り作詞してたら一般のひとには半分でしょ意味伝わってんの。俺だってバリバリアンダーグラウンド出のMCだからね。でもストリートのトークはわからんからね外のひとには。それはそれ用のプロジェクトでやる。


俺がやりたかったのはシンプルでドープなもの、個人的でありつつ感情移入できるポケットがたくさんあるリスナーに開けたリリックだ。そしてこの「カタパルト・デッキ」は"空港・旅立つ"というイメージからさらに"攻め込む・いざ出陣"といったイメージをガンダム世代のベテランMCがアルバムの冒頭で高らかにライムするという見せ方で落ち着いた。"ラップ・レボリューション""モーニング息子""パクリちゃう、サンプリングBABY""宇宙戦艦ヤマトダマシイ""鳥肌実るワンバース"いろんなキーワードが曲の中にギュッとひしめくアルバム全体のイントロダクション。俺の脳が空母ならばこの言葉を飛ばすベロはカタパルトデッキだと。さぁ今から俺の言葉が60分近くお前の鼓膜に飛び立ち続けるぞと。準備はいいか?HI-FIVEへようこそ。シートベルトを締めるんだ。トバスゼマダ◯ァッカ!そんな雰囲気のバーッと始まってバーッと飛び去っていくホントにジェット機みたいな曲。どうだい?聴きたくなってきただろー?ハッハー、そ~いつはまだおあずけだぁ。(吹き替え風)じゃ最後にこの曲の冒頭のMCを文字にして土産にしてもらおう。明日またここで会おーぜ。フダーツキィ、ダァ!!(※ダァは俺の新しい愛称、シクヨロ)




「カタパルト・デッキ」


聞こえるかリスナーズ? 待たせたなヘッズ

調子はどう、プリズナーズ? こしゃくなヘイターズ

ふくれっつらのレディース 習いたての坊主

ガチの玄人からパンピー 巻き込むニューシット

おわかりーベイベ? HA...これがHI-FIVE

エイヨー、カウントダウン...

イチ、二ィ、サァ~~~~~ン...

ダァッ!!!!!!!!