ていっす。やっとるかぁ~。俺?いーんだよ俺のことわぁ~。やめてよぉ~もぉ~(謎テンション)。ハイドモダス、フダダス。天気いーねまた最近。公園の猫たちも嬉しいべなー。



つーか今部屋で思春期に聴き狂った邦楽を聴いてんだけど。ブルハにユニコーン、ラフィンにコブラ、ボガンボスにレピッシュにバービーボーイズ、尾崎、長渕、もちろんサザン。



そんな流れでボウイを聴いてたわけよ。したっけさー、あの~、あるじゃん?昔聴いた曲の解釈が大人になってから変わるパターン。それが「マリオネット」で襲ってきたんだよねー。フレッシュ!



曲の内容は社会の歯車と化した大衆に警鐘を鳴らすようなヒムロック独特のキツイ皮肉たっぷりの詩世界。だが…最初に聴いてから二十年も経って俺はあることに気付いたのだ。以下、サビ部の歌詞。





♪鏡の中のマリオネット


♪もつれた糸を断ち切って


♪鏡の中のマリオネット


♪気分のままに踊りな


♪鏡の中のマリオネット


♪操る糸を断ち切って


♪鏡の中のマリオネット


♪自分の為に踊りな





…ほう。はあ。へえ…。…ん?鏡…鏡?鏡の中のマリオネット…操り人形…。あれ?ヒムロック…もしや自分自身に向けて歌ってた!?おおおお!ヤバス!!不良の神様も悩むんだー!人間味&好感度、激アーーーップ!



わかる!わかるどーヒムロック!アーティストが外に向けた刃は実は内に向かっていることが多い。ヒップホップは特に多い。この曲はボウイの最後のオリジナルアルバムに収録された先行シングルだったはず。いや、普通に鬼カッケー曲よ!



当時彼らはキャリアの頂点に差し掛かっていたはずだ。増え続け過熱し続けるファンやレコード会社の思惑、四方から近付く甘く黒い誘惑。それに追い撃ちをかけるようなメンバー間の不仲。彼らの頭はパニック寸前だったろうな。あれだけ売れたし!



「マリオネット」の歌詞を書いたのがヒムロックだか布袋だったかはわからない。しかし彼らが彼ら自身を他者の「操り人形」だと皮肉るのは合点がいく。そう思わざるを得ない状況だったのだろうなぁ…売れるも地獄、か。



彼らは自分に言い聞かせるようにこの曲を演奏したんじゃないだろうか…伝説のドーム公演「LAST GIGS」でも。どんな気持ちだろう。「腐ってないで本当の自分に帰っちまえよ、俺!」みたいな…胸が熱くなるね。この曲はネガに見せかけて前向きだったと解釈してみた。



続くセカンドっつーかラストシングルは「季節が君だけを変える」。こっちのほうが勘繰り誘発的な歌詞だべー。「♪季節が君だけを変える ♪バカだね間抜けなピエロ ♪ただ一人立ち尽くすだけさ」…う~ん、キッツ!



メンバーの誰が変わって誰が変わらなかったのか。それはリスナーにはわからない。しかしこの曲を最後のシングルにし、ラストアルバムの一番最後に収録したボウイはやっぱ相当だって!ある意味非常に彼ららしい。最後まで徹底的にシニカルなヒーローだったね。



つーわけでマリオネットとボウイの話をしてみた。聴いたことない若い衆は是非聴いてほしい!やべーから、ボウイ。初期の無茶苦茶な歌詞世界はBボーイも感じるツボが満載だし、後期の深い歌詞は大人も遠い目になれるレベル。キザで皮肉屋な不良たちはいろんなことを教えてくれるだろう。



でわそんなこんなで締めるかな。夜はブエノスで般若だっけ?おとつい会った以来だのう…今夜は行くか、タケダの勇姿を拝みに!昔一番尖ってた邦楽を聴き倒したから今一番尖ってる邦楽を聴きに行くとしよう。うむ、美しいシメだ!自画自賛。自画爺さん。でわのー。