どうしようもない俺をいつでも見守ってる。



心を傷めながらいつでも俺を甘やかしてしまう。



親父には話してないこととか沢山あるんだろ?



いつだって俺に優しすぎるよ母ちゃん。



母ちゃんはまるで...俺の究極の恋人のようだ。



親の愛ってのはそんなにも無償なものなのか。



俺は見返りを求められたことなんか一度だってない。



いつだって「生きててくれればいい」って声に出さずに言われてる。



俺にもいつかわかる日が来るのかな...自分より大事な分身が出来た時に。



強くて弱い母ちゃん。いつだって誠実で、逃げずにまっとうに生きてる。



その肩が年々細くなっていくようでたまらなくなる。



俺が母ちゃんにしてあげられることってなんなんだろうな。



家を買ってやるとか車を買ってやるとか...。



そんなんじゃないことぐらいはわかってるつもりだ。



子供大好きな母ちゃんには孫が一番嬉しいのかな。



ごめんよ母ちゃん、俺そんな予定すら立ってねーよ。



俺は何度母ちゃんを失望させたんだろうな。



何度ぬか喜びさせたんだろう...。



それでも俺を信じてくれる。母ちゃんは俺にとって...最後の砦だよ。



世界中が俺を叩いてもそばにいてくれるだろ。



最後の最後まで俺を信じてくれるだろ。



だから俺はあなただけは裏切りたくねーよ、何があっても。



せめて肩身が狭い思いだけはさせたくない。



あなたのために俺は人殺しだけはしないってここに誓うよ。



どんなにつらいことがあっても自殺もしないよ。



女や子供に優しくするし、税金も払うよ。



俺死なないよ母ちゃん。腹が減ってても胸はって生きていく。



家族四人で夕飯にすいとん食ってた頃もあったよな。



俺ガキだったし幸せだったからその頃うちが貧乏だったなんて気付かなかったよ。



愛で腹は膨れねーなんてうそぶく俺だけどそんなことないのかもな。



家族の愛情でいつも腹パンだったからな、俺。



俺がいつか家庭を持ってもそうやって暮らしていきたいよ。



母ちゃんみたいな優しいオンナと俺みたいな不細工なガキと。



学歴も職歴もねー俺だけど家族だけは持ってる。



親父とお袋と姉貴は俺の生まれ持った財産なんだ。



何にも代えがたい、俺の宝物だ。



一人で生きてるみたいなツラした俺だけどこれでも感謝してるんだぜ。



親父と恋に落ちてくれてありがとう。



姉貴と俺を作ってくれて、産んでくれてありがとうな。



今ある喜びも悲しみも全部が生きる経験値となって俺を成長させていく。



それをくれたあなたに感謝したいよ。感情をくれてありがとう。



生のチャンスをくれたあなたは離れて暮らす今でも俺を成長させてくれる。



俺を産んだら死んじまうかもって医者に言われても俺を産んだよな。



俺はそれを忘れないよ。文字通り、あなたに命をもらったんだから。



そんなにピュアで美しいことって世の中にあるのか?俺は知らねーよ。



俺は男だから年々自分を汚していくけど、母ちゃんにはそのままでいてほしい。



いつまでもコンクリに咲いた花みたいな笑顔で俺を迎えて欲しいよ。



「生きててくれればいい」?



それ今度は俺が言う番だよ母ちゃん。



もっと誇れる俺になるからいつまでもそこから見ててくれよ。



もっともっと自慢の息子になって見せるからよ。



母の日とか照れくせーとか思っちまう不器用な息子ですまねー...。



でもほんとにありがとうな、母ちゃん。いつだって思ってるんだぜ。



母ちゃんは俺の生涯の恋人だよ。あなたと俺の愛は永遠だろ。



愛してるぜ弘美。それしか言えねーや。



母の日遅刻ですんまそん、そんなこんなで駄目な息子は今日も生きております。



でわまたじゃ!世界中の母ちゃんにピース!