フダでおます、SUP!こないだは宣言通りシャレオツな御仁と呑んで参りましたぜ。その名は小木ちゃん!予想通りに濃い話が出来て何よりですわい。ちなみに小木ちゃん、こんな人。ハイ、ドン!







どーよこのクセありっぷり!なかなか探してもこんな人いませんぜ~。だから人を惹き付けるんだろーね。だって視界に入ったら気になっちゃうもん。彼は「LIQOUR,WOMAN,AND TEARS」(以下LWT)というショップのディレクターなのだ。WARP誌にて彼を見かけたのは二年ほど前になるのだろーか。衝撃だったね!ちょうど俺がバギーパンツを履かなくなった時期で、俺は次のスタイルを模索してた。ちょうどフェノが盛り上がってきて世界中に受け入れられてマネされたり、SA-RAのTAZやKANYEが新たなファッションアイコンとしてムーブメントを興していた時期。そんな頃に俺は見つけてしまったのだ、小木ちゃんを。このボウタイ王子を!



LWTは小木ちゃんの視点で選ばれたインポート、ドメスを並べたセレクトショップ。それに加えヒネリの利いたLWTのオリジナルグッズも取り扱っている。とにかく俺はこのLWTの、というか小木ちゃんのスタイルにやられてしまった!LWTの基本は「クラシック+ストリート」。それにヒップホップ風味を少々、的な。ハイエンドなブランドにタイや革靴を合わせて、小物でヒップホップを演出する。「スニーカーの代わりに革靴を磨こう」なんてスローガンもあったね~。そして俺はまんまとそれにハマったラッパー第一号なわけです。ミーハーで結構!俺は気持ちに嘘が付けないのよ。



タイを締めてジャケットやスラックスをロック、そしてニューエラをセット。「基本を知った上でそれを崩す」という小木ちゃんの思想にのっとっていったわけ。まさに「温故知新」!伝統を知った上でそれを壊すのは音楽も同じことだかんね~。俺にとってそれは洋服のルールやルーツを知る旅でもあった。俺は基本なんか知らないからさ。ストリートな服の着方しか知らなかった俺にとってなんとそれが新鮮だったことか!と同時に俺は洋服が好きなんだな~と思い知らされたよ。多少は自覚してたけどね。「ヒップホップはファッションじゃない」ってよく言う人いるじゃん。でもそーなのかね?う~んある意味そーかもしんねーが...気持ちはわかるが俺はそーは思わねーんだな。



だってフードもスニーカーもバギージーンズも立派なヒップホップファッションだぜ?みんな若い頃アーティストのビデオ観て真似したんじゃねーの?ちがうのかな~。たとえば君がヒップホップ好きならスニーカー好きじゃん。でもそれ誰に教わったの?アーティストだべ?もっと言うとアーティストのバックボーンであるゲトーの文化じゃん。ヒップホップを感じる洋服やコーデというものがあって、実際君がそれを手にしている。ヒップホップがきっかけでファッション業界に入っていって、それを商売にする者までいる。つまり今やファッションはラップやDJやダンス、グラフィティなどと同じなんだよ。ヒップホップの中のひとつのコンテンツなのだ。言い過ぎ?否、現実だべ。



でもね、これだけは言っておこう。「ヒップホップはファッションだ」とは言わない!それは絶対に言わない。それが違うのは間違いないって言い切れるぜ。だって中身じゃん?俺は音楽がバックボーンにあるファッションが好きなだけなのよ。音が聴こえてくる服が好き。ヒップホップにファッションが絡むのを認めたくないヤツの気持ちもわかる。それは服装だけいっぱしで中身の無いヤツがメディアでヒップホップを気取るからだべ?そんなのゴロゴロしてるしな、俺もそんなの嫌いよ。当たり前じゃね?俺音楽家だし。でもそんなのどこにでもあることなわけよ。この世は本物と偽物で出来てるんだからな。どんなジャンルのカルチャーにも偉大なリーダーと尻軽なフォロワーがいるんだ。



俺は本物が好き。音楽も洋服もそう、なんでもそうだね。みんなもそうじゃね?ニセモノ掴まされたらカネ返せ~!じゃん。いつでも本物の音楽と本物の洋服に身を包んでいたい。そこから意思が感じ取れるモノ。そして俺が小木ちゃんのLWTにハマったのも正にそこである。本物を感じたんだな。質実剛健なセレクションやアイテムひとつひとつに対するスタッフの知識もパじゃない!いいレコ屋をみつけたような感覚っつーかね...要は「情熱」です!それに勝るモノ無し。俺はアーティストなので人々にフレッシュな感覚をもたらせるのが仕事じゃん?だからLWTには自然とシンパシーを抱いてしまったんだろーな~。勉強になるッス!型通りでないヒップホップを探している俺にLWTはうってつけだったというわけ。物事を突き詰めてアートの域に昇華してしまう人はみんなアーティストだよ。



そんなLWTではいろんな人と会うだろう。バーバルやツイギーやムロ君も顧客である。BASE HEADSのケイタやゲンも通ってるし、来日した海外アーティストもよく来店してる。スタイリストのスケザネさんと会ったのもここだったな~。とにかく話題の店なのだ。俺的にはここに遊びにくる名も無いファッションジャンキーたちがとても気になってる。謎に金持ちなLEONおじさまも来れば全身フェノみたいなイマドキ君までやってくるわけ。とにかくここから発信された何かにみんなやられてるわけだ、その連帯感がたまらない。俺の周りでも早いヤツは行ってるはず。秋で二周年だぜ、まだ知らなきゃモグリっしょ!そんなヤバい店を切り盛りする小木ちゃんに拍手喝采~♪これからもよろしくです!



そんなこんなでヒップホップとファッションについて今日は語ってみました。俺的にはファッションも自己表現のひとつ!俺にしか出来ない何かを探すのが生業よ。ファッションに興味が無いBボーイもいいと思うぜ、ただ俺の主張を否定されたら困る。肯定しなくてもいいけど否定はあかん。否定されたら俺も黙ってねーさ、証明するぜ。俺の好きな言葉だが今こそ再び言わせてもらおう...「ジャンルじゃねーよ、人間だ」情熱がボーダーを取り払う。そんな美しい瞬間なかなか無いぜ?音楽も洋服も変わらんよ。俺はプロ同士の話がしてーんだ。本物同士のリンクは新しい何かを生み出すはずさ。この国を変えるために日々戦う本物たちにエールを!未来は暗くしない、でしょ。俺とLWTもいろんな企みをしとる。俺たちの今後を要チェックしとけや!ブラッッ!



でわまたじゃ!