ご機嫌よう!札ッス。雨だが頭は制作モード!いいトラックってのはすぐに唄うテーマや仮タイトルが出てくるモンなのだが今仮タイトルが付いてる曲だけで50曲はある…嬉しい悲鳴!


やりたい曲はゴマンとあるんだ。でもCD一枚に入るのは64分程度が限度。頑張っても16、17曲が関の山!その中でさらにリリース状況によって振るいがかけられるわけ。


リリースされる季節や世界的な音の流行の流れ、アルバム全体を見渡してのトピックのバランス、または並べてみた時の曲と曲の順番の相性などなど…悩みは尽きない。


それから我々商業アーティストにとってはサンプリングされる元ネタにも気が使われてしかるべきで…その許諾というものがまたややこしいんだ!要は言い値よ。交渉の余地はあるが基本的に言われたまんま。しかもアーティストごとにレートが違う!


だからやりたくてもやれない曲ってのがたくさんあるわけ、サンプルしちゃうと高いからという理由でね。だからどーしてもやりたいしリリースしたい時はあの手この手で…まぁダマを決め込むわけよ。チクッちゃやーよ!

しかしこれではサンプリングの美学は消えていく一方だ…。トラックメーカーもラッパーも報われない。そして第一リスナーが報われない!ヒップホップが好きでサンプリングのうま味を味わえないのは…恐らく不幸だ、言い切ってみる。そこから得る何かはかけがえないものだ。


その点インディーズならやりたい放題サンプリングできたりもする。今はメジャーは契約取りにくい時期だから名のあるラッパーでもインディーズでリリースする人がほとんど。うまくやれば実際そのほうが実入りも大きい。


しかし俺はまだメジャーの契約を持っている数少ないラッパーのうちの一人としてまだやれることがあるはず。新しいバランスだ、それを探してる…。ベテランとして若い世代に何かしてやらねばならん、いや見せ付けなければならん!ドアを開けたいのだ…後ろに続く者がある限り。


俺はいつだって手本でありたい。何年もやってるプロのラッパーの見本の一つでありたいのだ。もちろん客を大事にしたい、今はリスナーの君が十年後俺を助けてくれるかもしんねー。ヒップホップはでかいサイクルの愛で回る。その根本はやはり互いの理解、リスペクトだ。


そんな感じ。まだまだ考える!