歴史がごうんごうんと音を立てて動いている


昨日確かだった何かは今日は不確かになり


明日にはなんの意味も成さなくなるのだろう


だから先を読むことを始めなければならんということだ


十年一昔とはよく言ったものだが


今は五年一昔、いや三年一昔くらいなのではなかろーか


時代は駆け足なのだね


だからダラダラ歩ってたら置いてかれるに決まってる


しかしならば走らなきゃってのは早合点だ


つまり視点を変える


観点を変える


考え方を変える


恐らくそれが今我々に必要なことなのだろう


時代はコロンブスの卵を求めてる


ジャメーカの誰かが初めてインストルメンタルにしゃべくりを乗せたように


ニューヨークの誰かが初めてレコードを前後に引っ掻いてみせたように


ピカソが初めて遠近感を無視して感じたまま絵を描いたように


ウォーホルが初めて日常的に目にする既存のデザインを自信のアートに取り込んだように


ピストルズが初めてスキルよりも衝動を音源やライブにぶち込んだように


そんなのあり?な何かを時代は求めてらっしゃる


やはり芸術は爆発なのだ


時代は俺を待たない


ならば俺は時代を追い越さなければ


でも時代と掛け離れすぎるのも俺の趣味じゃない


だって商売になんねーからな


だからうまい具合に一歩か二歩先くらいがいーのだろうな


人生はワンツージャンプと唄ったのはチータだったか


三歩進んで二歩下がる…結局一歩進んでら


うまいこと言うね~昔の人は!


そんな感じにチータ的スタイルで行きてーもんだ


今日もいー天気だな…


俺の頭ではブルーハーツが鳴り響くよ


♪いい天気だ♪

♪いい天気だ♪

♪いい天気だ♪

♪脳天気だ♪


俺ヒロトやマーシーになりてーんだ


ジャンルじゃねーよ


アーティストという名の人間だ


歴史がごうんごうんと音を立てて動いている


俺は歴史を変えられるだろうか


変えてやらあ


心中なんかしてやらん!


俺は自殺だけはしねーから安心してくれ


あんな思いを回りに味わわせるのはゴメンだぜ


俺は生きる!


這ってでも生きてやらあ


俺が生きるのを見てろ


君達と同じようにだがしかし人前で


俺が打ちひしがれながらもがくのを見てろ


俺は人間だ


たまたまここにいるだけのただの人間だぜ


素っ裸で生きるだけよ


ほら見てみなよ


今日も俺の息子は天を向いておっ立ってら


生きてるってなーそういうこった


血が巡るぜ


ごうんごうんとな