乳房、唇、あの台詞。ストーブだけがついた暗い部屋で絡まり合って、真夜中が俺たちの汗を吸い込んでいった。俺の目の前でお前の乳房が上下して、開いた唇から漏れたあの台詞はどこまでも美しかった。それは永遠の炎のように俺の胸に響いて、ハイチの呪いのように忘れることを許さない。俺がそれをトラウマだと気付いたのは、すべてが終わってからだったのだからどうしようもない。俺が男でお前が女だからまったくどうしようもない。そしてまた独り、三角座り。デーム。