日本にはアメリカのような極端な貧富の格差はないと
しばしば言われる。
また、イギリスのような際立った階級も存在しない、とも言われる。
実際それは正しいのだろうが、
令和の今にあっても、日本には階層というものが存在する。
ただ、日本の場合、それが可視化されにくい。
その可視化されにくい階層を
浮ぼりにする映画である。
きっと原作自体がよくできているのだろうが、
それを置いたとしても、映画として非常に面白い。
キャストを見た時、水原ケイが貴族の方で、
門脇麦が庶民の方かと思ったが、逆だった。
しかし、決してミスキャストではない。
門脇麦はお嬢さんの役がとても似合っている。
後に結婚相手となる高良健吾に初めて会った時のシーン。
何とも嬉しそうな門脇麦の表情が可愛らしかった。
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門脇麦のお姉さん役として、
私の好きな石橋ケイさんが出ている。