小津安二郎って、映画好きを自称する人間にとっては
「一応おさえておかないと・・」っていうような存在。
映画評論とか読んでると何かにつけて出てくる名前ですからね。
小津さんの作品を観始めたのはもう5~6年前だろうか。
当初面白かったのは、晩年の作品である「秋刀魚の味」で
若き日の岩下志麻の美しさが印象的だった。
それからだんだん小津映画に親しむようになり
DVDで観られるようなものは大体観たんじゃないかと思う。
最近、東京に出張に来たついでに、
アマプラで『東京物語』を観てみた。
おそらく過去3~4回は観ていると思うが
回を重ねるごとに面白さが増してくる。
小津さんの映画って、とぼけているようでいて
すごくシャープなものがあるんですよね。
決してほのぼのした家族映画ではなく、
人間のどうしようもない孤独であったり、
世の残酷さであったりをとらえている感じがして
すげえ人だなあって思う。