百田尚樹さんの小説『永遠の0』を原作した映画。
主役の岡田准一さんが素晴らしい。
私がいつも涙してしまうのは、
映画前半にある、奥さん(井上真央)との別れのシーン。
出兵中の宮部(岡田准一)は、1日ばかりの休暇を得て
家族のもとへ帰り、奥さんと生まれたばかりの
子供とつかの間の時間を過ごす。
しかし、翌日の早朝には、
また戦地に戻るため家を出る。
その時のシーン。
「必ず、戻ってきてくださいね」
「必ず戻って来ます。
たとえ腕がなくっても、足がなくなっても、
死んだとしても、必ず帰ってきます」
死んでも帰ってきます、
このセリフが後々伏線として効いてくる、
という面白さもさることながら、
何より
このシーンの張りつめた緊張感が見事。
ちなみに、この映画は戦争中のパートと
現代のパートが行ったり来たりしながら展開していくのだが、
現代のパートはやや退屈で、陳腐で、好きでない。
もっと短くしてしまっていい。
私が好きなのは戦争中のパートのみですね。