百田尚樹さんの小説に「モンスター」という、
美容整形をテーマにした作品があり、
これがすこぶる面白い。
外見か性格か、なんて話になると
私はこの小説を思い出す。
醜悪な顔に生まれた女性が
踏んだり蹴ったりの不幸な人生を
美容整形をきっかけに逆転させていく物語。
最初は上手くいかないながらも、
整形手術を繰り返すうちに
徐々に美しい顔になっていく。
今まで自分を蔑んでいた人たちも
美しさを増すごとに
手のひらを返したように態度を変えていく。
一重瞼が二重になっただけでも男の反応が違う。
たかが皮1枚のことで、と思うと
バカらしくも思えてくる。
今までの辛酸をなめた人生は何だったのか・・
百田さんと言えば「永遠の0」が代表作だが、
私はこの「モンスター」の方が好き。