自分の治めていた藩がなくなり、年貢は、すべて中央政府の収入になってしまう。そんな廃藩置県が断行されても、旧藩主達は、ほとんど大きな抵抗を示さなかったようだ。
というのも、財政的にいきづまっていた藩が多く、むしろ、廃藩置県で救われたと考える藩主が多かったからだ。
諸藩は、年貢を取り上げられた代わりに、新政府は旧藩主と藩士に家禄を支給し、藩の抱える負債まで引き受けてくれた。
つまり、身分が保証されるうえ、借金まで肩代わりしてくれるわけだ。こんな都合のいい話はない。
もっとも、当時、各地で農民一揆や反政府運動が起こり、中央政府に権限を集め、安定した体制を確立することが急務だった。そのため、少々の出費をしても、藩主達を手なずけることが第一だった。
新政府のアメとムチ政策にまんまとのった旧政府たちは、遅かれ早かれ、つぎつぎと没落していく運命にあったようだ・・・